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2023年10月 肝転移ありの大腸がんステージⅣと診断
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始
(現在16サイクル目)
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ設置
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院
2024年9月 頭蓋骨転移発覚
2024年10月 放射線治療終了

体調の波はあるけど、 今のところだいたいとても元気に、

ほぼ以前通りの日常を送っています。
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治療前ミーティング
9月19日、放射線科のK先生とミーティング。K先生はとても柔らかい雰囲気の、易しい言葉で丁寧に治療方法や副作用などを説明してくださる先生だった。念のため録音させてもらったのだが、基本的には聞き直す必要がないほど、内容が理解しやすかった。
頭痛が酷くて、コブも大きくなっているのがとにかく不安で、一刻も早く治療を開始してほしいと伝えたところ、基本的には頭蓋骨への転移癌は命に関わるものではないこと、一週間待っても特に問題だとは思えないこと、でも、もしどうしても早くというのであれば別の病院で受けることもできるが、問い合わせたところ2日しか早くならないことなどを教えてくださったので、すっかり安心して、予定通り26日開始にしていただいた。

心配していた副作用だが、メインのものとしては脱毛と二日酔いのような症状、とのことだが、脱毛は照射部分のみとのことなので、ヘアバンドなどで対応できるのであれば不都合ないし、二日酔いの症状も 慣れたもの  なんとでもなる。

白内障になる可能性なども言われたが、がんに比べりゃどうってことない。

その後、放射線治療をするため(正確な照射位置を確認するため)必要だというので頭部のCTを撮る。
また、放射線治療中に顔を固定するためという、顔型を取る。

 

 

 

治療が終わったらこれ(顔型)持ち帰ってもいいですよ、と言われる。壁に飾るか、なんて笑ったけど、まあ、もらわなかったけど。


放射線治療
9月26日、放射線治療開始。無理やり予定を入れてくださったのだろう、予約は18時半。かなり早めに着いたので待合室で本を読んで待っていたのだが、そこのナースの方々&患者の方々がみんな明るく楽しそうで、こういう感じって素敵だな、と、私も殊更楽しく笑いながら会話をした。毎日毎日が人生なのだから。

前回取ったアミアミの顔型でぎゅーっと顔を固定。息が少し辛くなりそうで、ちょっと不安になったが、口を開けて気持ちを落ち着かせればなんということもなかった。事前に聞いていた通り、照射時間自体は5分もなかったと思う。しかし顔型で顔がミヨーンとなる。そして何故かクラシック音楽がかかっている。すごいシュールな光景だと思う。

その後K先生とミーティング。特に質問や不安はないが、頭痛が辛い、以前処方された薬(アセトアミノフェン)も効かなくなっている、と言ったら新しくロキソプロフェンを処方してくださった。

その後薬局で購入したら、薬剤師の方が、元々処方されていたアセトアミノフェンは全く違う成分なので、ロキソプロフェンが効かなかったらその合間に飲んでも大丈夫ですよと言われてホッとする。この数週間、やはり頭痛がかなり辛かったのだ。

先生によると、頭痛は早ければ治療の最中に減っていくかもしれない、脱毛は治療から2週間後くらいに起きるだろう、とのこと。びっくりしないでくださいねー、と。心の準備ができて助かる。

5回の治療を3回終えたあたりで、先生のおっしゃった通り少しずつ頭痛が減ってきていて、鎮痛剤を飲む頻度が12時間に一度になった。嬉しい。

しかし、アミアミの顔型は、治療後もしっかり跡が残る。先生とのミーティングの後にトイレに行って鏡をみて気づいた。先生、よく笑わなかったな。

帰りの電車では、マスクをしたままなるべく入口近くに立って、顔を外に向け続けた。


治療後の副作用
10月9日、シャワーを浴びていたら、手に違和感。見たら髪の毛が沢山絡まっていた。放射線治療終了日からぴったり一週間、副作用の脱毛が始まったのだ。心の準備はとっくに出来ていたから特にショックではない。それより、しばらくは掃除が大変だなと思った。
結果的には照射部分のみの脱毛で済んだので、ヘアバンドや帽子で間に合った。その後生えづらい人もいると聞いたが、まあ、それはそれで仕方ない。

乳がんサバイバーの明るい友人が、「ウィッグはウェディングドレスと同じで、高いほど良いものがあるから悩んじゃうのよ♬」、と言っていたので、もしウィッグが必要になっても彼女とウィッグ談義を楽しめるから平気かも、と思っている。

今は当然、彼女はとっくにウィッグを卒業して、ご自身の豊かな髪を楽しんでいるので、それにも元気づけられる。



余談
前回、アメリカでの歯科治療のことを書いたが、更にその余談。
カリフォルニアの南端の国境から徒歩でメキシコのティワナに入ったことがあるが、ティワナのダウンタウンに着くまでの道のり(1kmもない位?)は、びっくりするほど荒んだ風景が広がっていて、タクシーの客引きや物売りがポツリポツリと居るだけ(ダウンタウンまで遠いから、タクシーに乗れ、と言われたが十数分で着くのは知っていた)。
昔は賑わっていたのだろう大きな広場は、敷かれたコンクリートもひび割れ、噴水らしきものもボロボロに壊れていて、その周りの建物も、三階から上は天井も壁もなく鉄骨が飛び出ているような状態。

そして、そんな建物の一階や二階で営業していたのが、、歯科医院だった。高額な医療費の払えないアメリカ人が、国境を超えてメキシコまで歯を治療しに来るのだろう。
いくら安くても、あんなところで治療してもらう度胸にあっぱれだが、問題なのはアメリカの医療費だ。



♫  おまけの写真コーナー  ♫

貧血対策に鶏レバーを頻繁に食べていたが、毎回少量を焼くのが面倒なので、最近レバーペーストを自作している。

ニンニクと玉ねぎをバターで炒める。臭みを取った鶏レバーも投入して炒める。牛乳、生クリーム、ブランデー、塩コショウ、ローリエを入れて煮込む。冷めたらローリエを取って、フードプロセッサーで撹拌。

割と簡単で、冷凍保存もできる。