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2023年10月 肝臓へ転移ありの大腸がんステージⅣと診断。

2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始。

(現在15サイクル目)

2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ(人工肛門)設置。

2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始。

2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院。

 

今のところとても元気に、ほぼ以前通りの日常を送っています。

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ブログの方はまだ7月だけれど、10月末で告知から一年が経った。

病気発覚前、または治療開始直後と比べての体の変化など。

(半年前の記事の書き方を踏襲してみた。)

 

 

●手のひらと足の裏の痺れと痛み、痒み

辛く思うほどの痺れや傷みがあることは本当に稀になり、二ヶ月に1、2回くらい。それも5日間くらいで収まる。その間は手にも保湿クリームを塗って、更に手袋をしないと物が触れなくなるが、それ以外の時は通常の行動ができる。

元気な時は、連日7000歩〜1万歩ほど歩ける。

 

痒みはほぼ無くなり、手のひらも足の裏も皮が剝けたりすることが無くなり、ほぼツルツル。赤みもそれほど無い。

 

なぜこんなに症状が軽くなったのか、謎。J先生に聞いてみたら、抗がん剤は同じものだけど、その他、吐き気止めや痛み止めなどの薬の組み合わせの作戦勝ちでは、とのことだった。なるほど。

 

● 口の中の痺れや味覚障害

キモセラピー直後でも、冷たいもので口の中が痺れることが無くなった。

食事の最初の一口に刺激を感じることはあるが、慣れたのか大したことはない。

ものが苦く感じる、または塩味が足りなく感じるなどの味覚障害は多少あるかもしれないが、特に困らない。

食欲の波はあるけど体重が減るほどではない。

 

● 悪寒
全く無くなった。

これは単に、日本がずっと暑かったからかもしれない。秋になっても、今住んでいる家は気密性が高いし、エアコンもあるし、湯船のあるお風呂もある。

 

アメリカで私達が住んでいた家は、体温の高い白人を基準に作られているのだろう、基本的に私にとってはずっと寒かった。エアコンも無いし、1階は吹き抜けになっていて、暖炉を使っても部屋全体が暖まることは少なく、家の中で厚着をしていた。夏でも乾燥しているので屋内は涼しいか、時々寒いくらい。汗もほとんどかくことがなかった。

 

悪寒と気温は関係がないかもしれないが、体が芯から暖まることがなかったというのは、日本で生まれ育った私の体には負担だったのかもしれない。(これから冬になったら言うことが変わるかも。)
 
● 目眩など
半年前には「時々目眩を感じたり、目を擦った後などにしばらく視界が狭まったりということがある」と書いてあるけど、気づいたら、今はどちらも無い。
 
● 発熱
時々微熱があるのを感じるが、数時間で治る。38度を超したら飲めと言われている処方薬があるが、そこまでになったことはない。
 
● シミ・そばかす、肌の黒ずみ
シミ・そばかすは薄くなった気がするけど、ただ見慣れただけなのかもしれない。単に老眼が進んでいて、見えなくなっただけかも。。

手足の爪は、ずーっと黒ずんだり割れたり剥がれたり、横に線ができてガタガタになっていたりしたが、何故か今はほぼ以前通りになっている。

 

日本への引越の際、もう塗れることはないだろうとマニキュアをごっそり捨てたのだが、万が一、と思って1セットだけ残しておいた。今はまだ、爪の手入れをすること自体が指先が痛くて難しそうだけど、いつか塗れる日が来るかも。(ネイルサロンには行ったことがない。)

 

あと、キーボード。治療開始後は手が痛くてずっと弾けずにいたので、引っ越しの際に誰かにあげようかとすごく悩んだが、万が一、と思って引越荷物に入れた。

帰国後に痛みがなくなってきたので試してみたら、特に問題なく弾けた。弾き方も指が覚えていて、これはとても嬉しかった。

 

あと、実はアクセサリー作りも服のリメイクも趣味。今は無理そうだが、材料や道具や布地などは、万が一、と思って取ってある。

 

 

 

 

●その他

1年前、キモセラピーを始めて暫くの間(1〜2カ月)は、もっと体がだるくて、何かとベッドに横になっていたが、今はそれが全くない。夜寝付かれなかったりした日の翌日、昼間に眠くなって30分ほど昼寝することがあるくらい。

 

去年は無かったのに出てきた症状は、朝起きてからしばらくの間の関節の痛み。特に足首が痛くて、階段を降りるのに苦労する。これも副作用なのか。担当医のJ先生に、「グルコサミンとか飲んだほうが良いのでしょうか」と聞いたら「まあ、飲みたければ飲んでも構いませんよ」くらいのお返事。あまり医学的には意味がないのだろう。これ以上飲む薬を増やしたくないので、飲まずにいる。

 

音楽や絵などの芸術だけじゃなく、ただの景色にさえ感動しやすく(歳のせいか涙もろく)なった。こういうのは人生を豊かにする気がする。

あと、好きな人としか付き合わなくて済んでいるせいか、感謝の気持ちや好きという気持ちをちゃんと相手に伝えることが上手になってきたと思う。

 

 

 

全て順調に来ているわけではないし(これから書くけれど)、病状としても良くなっていっているわけではないが、体感としては、1年前よりずっと元気。ERに行って大腸内視鏡検査を受けて告知を受けて、という時期は、体はかなりキツかった。

 

寛解を目指す気持ちに変わりはないが、こんなに元気な状態を保てるのなら十分人生を楽しめる。いろいろな治療法を探るのと同時に、うまく病気と付き合って、しっかりやりたいことをやって、一日でも長く元気な日々を送る努力も続けていこう。

 

 

♫  おまけの写真コーナー  ♫

最近、近所のレストランにて。

有り難いことに、元気に食事もお酒も楽しめています。