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2023年10月 肝臓へ転移ありの大腸がんステージⅣと診断。
2023年11月 抗がん剤治療(XELOX療法)開始。
(現在13サイクル目)
2024年1月 腸閉塞回避のためストーマ(人工肛門)設置。
2024年3月 XELOXに加えアバスチン投与開始。
2024年夏 北米から日本に帰国。それに伴い転院。
今のところとても元気に、ほぼ以前通りの日常を送っています。
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帰国の翌々日、早速診察の予定を入れてくださったF病院に朝から向かう。ドアtoドアで40分ほど。早い時間の予約なので、ラッシュアワーの地下鉄に乗らなければいけないが、久しぶりなので楽しいくらい。足のしびれも大したことなく、電車以外もずっと徒歩で行けた。
アメリカに居た時からメールで丁寧なやり取りを続けてくださっていたH先生に、初めてお目にかかる。メールの文面に表れていた通り、とても誠実な感じの、しっかり目を見て話してくださる素敵な先生だった。
Dr. Aからの紹介状(メディカルレコード)に目を通してもらい、ざっと今までの経緯などのお話をし、午後のCTスキャンの予約を入れてもらう。その結果について一週間後にJ先生(腫瘍科の担当医)と話してください、とのこと。H先生は、消化器外科医なのだ。
最後に、お忙しい中迅速で丁寧なメールのやり取りをしてくださったこと、とても心強かったことに対するお礼を伝えると、「”Neneさんが来院したらよろしく”って、〇〇病院の〇〇先生やら、〇〇さんやらあちこちから頼まれましたよ」と笑いながら仰った。姉たちや友人たちが、その友人や知り合いなどの伝手をたどっていろいろ相談してくれていたのだ。こんな大病院の先生に。有り難い。
せっかくお目にかかれたH先生が担当医ではなくなるのはとても残念だったが、仕方がない。
一週間後に初めてお目にかかった腫瘍科の担当医J先生も、物腰の柔らかい、信頼の置けそうな方で安心した。
しかしCT検査の結果、やはり肝臓への転移はまんべんなく広がっていて、手術は難しいとのこと。QOL(生活の質)を守りながら抗がん剤治療を続けましょう、ということになった。
実はどこかで、アメリカのDr. Aの診断や治療はおざなりで(Dr. A、失礼!)、日本ではもっと他の選択肢などを提示されるかもしれない、と期待していたところがあった。だから、やはり、いろいろ考えてしまう。
こういう時の気持ちの切り替えは上手くなってきていると思っていたが、この日はなかなか難しかった。
でも、私は転ぶたびに強くなっている気がするので、まあ、またすぐに前向きになれるさ、と楽観していたのも事実。
早速2日後にキモセラピーの予約をいれてもらい、抗がん剤治療を開始するのだが、同じ治療内容のはずなのにアメリカと日本ではいろいろ違って(国の差ではなくて病院の差かもしれないが)、なかなか面白かった。(次回)
なかなか現在に追いつきませんが、元気です。
余談
帰国してマッサージに行ったのだが、最初のアンケートで持病はないかという質問があったので、「ある」に丸をつけて「大腸がんでオストメイトなので、お腹部分以外のマッサージをお願いします」と書いたら、マッサージを断られた。
帰宅して、憤慨しながら夫にその話をしたら、「何をバカ正直に書いているんだ。俺なんかこの間スキューバダイビングをする時に心臓に持病はないか聞かれて、「ない」にしっかりチェックを入れたよ」と。夫は3年前に心筋梗塞をやって、心臓に5つ、ステントが入っている。
♫ おまけの写真コーナー ♫
帰国して長男と合流し、初めて家族4人で外食した際の和食店の突き出し。
こういうのがずっと食べたかった。