ブログの方はまだ1月だが、4月末でがんの告知から半年が経った。

2023年11月6日から始まった抗がん剤治療も、8サイクル終了。

2024年3月5日から始まったアバスチン投与も、4回終えた。

 

この半年の、副作用などによる体調の変化など。

 

● 手のひらと足の裏の痺れと痛み、痒み

毎回、キモセラピー(抗がん剤点滴治療)の最中から痺れは始まる。その後数日は、冷たいものだけではなく常温のものでも触れるとビリビリする。あとは、痛みで手が握れなかったり、歩くのが大変だったり、しもやけの症状のように赤く痒くなったり、荒れて皮が剥けたりというところだが、キモセラピーが進むにつれて悪化などということはない。良くなったり悪くなったり、その時次第。
ジムでは、ランニングマシーンだと足の裏が痛くなるので、電動バイクに切り替えた。
両手両足にクリームを塗って、手袋と靴下でカバー。
 
● 口の中の痺れや味覚障害
 
 
キモセラピーの後、3日間くらいは冷たいもので口の中が痺れる。あと、食事の最初のひと口が唾液腺?というのか、顎に染みる。特定の食べ物を不味く感じる味覚障害もあるが、食べられるものが沢山あるので、それほど困っていない。
 
● 悪寒
ちょっと前まで悪寒を感じることが頻繁にあった。そうなったら着込んでも関係なく、オイルヒーターを付けて(エアコンがない)その横のベッドに潜り込むしかないが、30分ほどで悪寒がなくなる。何が良かったのか、この数週間は悪寒を感じることがなくなった。
 
● 目眩など
時々目眩を感じたり、目を擦った後などにしばらく視界が狭まったりということがあるが、あまり生活に支障はない。心配な時は、念のため車の運転を避ける。
 
● 発熱
一度、4月半ばに発熱し、一週間ほど寝込んだが、それが抗がん剤の副作用なのか、インフルエンザにでも罹ったのか、定かではない。
 
● シミ・そばかす、肌の黒ずみ
シミ・そばかすは増えたし濃くなった。。。でもキモセラピーから時間が経つにつれて薄くなる。手や足の指先が黒ずんだり、肌の一部が薄く黒ずんだりもあったが、消えていったものもある。今は手はそこまで黒ずんでおらず、特に気にならない。
 
※5月8日追記
肘から手首にかけての部分や、足の太もも、脛などが、まだら状に茶色くなっているのを発見。長袖長ズボンスタイルが多く、寒がりなのであまりチェックしていなかったが、わりと面積も広い。ちょっと残念。
 
 
それ以外は特に変化なし。頭髪の量も変わらず、吐き気もなく、体重も一時的に減ってもすぐ戻るレベル。アバスチン投与を始めても、元々とても低い血圧が上がることもなかった。本当に有り難い。お酒は特にドクターから止められていないが、飲みたくなること自体がほぼなくなった。気持ちの問題かもしれないが。
 
※5月8日追記
アバスチン投与後は、顔がちょっと赤くなることを発見。
 
 
 
一昨日、ジムの帰りにスーパーで買い物しようと車から降りたら、珍しく若い(30歳くらいに見えた)白人女性から物乞いをされた。何かを恵んでくれと言ってくるのは、だいたいヒスパニックや黒人などの有色人種か、ボロボロの服の白人男性。
その女性はホームレスには見えない清潔感のある人だったので驚いたが、「仕事もなく子供も居て、大変な状況にある。ランチ代でも何でも良いからあなたが出来る範囲で何か恵んでくれないか」と申し訳無さそうに言う。
 
多分、私が特に悩みのない、健康で裕福な人に見えたのだろう(東アジア人は裕福に見られがち)。すごく悩んで、今でもあれで良かったのか考えてしまうが、「私も実は病気を抱えていて、難しい状況にあるの。ごめんなさい。」と答えた。彼女はびっくりして「そうだったの、ごめんなさい」と去っていった。
 
嘘はついていないがなんだか騙したような気持ちになってしまい(実際に体はとても元気なので)、あんなことを言わずにお財布の中の20ドル紙幣くらい、渡してもバチは当たらなかったのでは、そうしたら今もっと清々しい気持ちでいられたのではと、その直後から後悔したが、夫に話したら「Neneはもっと自分の心配をしろ」と。
主に稼いでくれているのは夫でもあるし、私の病気でいろいろな面で最も負担がかかっているのも夫。そして私の仕事は病気克服なのだから(元気すぎて時々忘れるけど)、ここは夫の言葉に従うことにする。
 
しかし私も、がん宣告を受けた直後は、道ゆく人たちがみんな健康で幸せそうに見えた。でも今の私だって、人からはそう見えるのだ。どんなに幸せそうに見えても何も問題を抱えていない人なんていないということを、忘れないようにしよう。
もしかしたら、そんな気持ちがあったから、物乞い女性にあんなことを言ってしまったのかもしれない。
 
 
余談
物乞いをしている人たちの中には、かなり稼いで豊かな暮らしをしている人も多いらしく、お金をあげるのは無意味だと、今まで複数の知人から忠告を受けた。
しかし私の周りでも、ついついお金をあげてしまう人、食べ物ならあげる人、ホームレスの飼い犬の分まで食べ物を買ってきてあげる人、絶対に何もあげない人、いろいろいる。
 
 
♫  おまけの写真コーナー  ♫
一昨日の私。治療開始から半年経っても、特に大きな変化はなく元気!
この後ジムに行き、帰りのスーパーで前述の物乞いをされた。まあ、確かに重病人には見えないかも。
とにかく元気であることに感謝しかない。