きょう、いいことがあった。
なまはげ漫画家が、初アシスタントの仕事をなんとかやり遂げ、初報酬をもらったというのだ。
前日は、緊張と不安で、全身が震えて眠れなかったって。
家に帰って、封筒の中のお給料を見たとき、自分がいちばんやりたいことで報酬を得た喜びで目の前がまぶしくなったって。
彼女は創造の星のもとに生まれついたのだ。
周りから見てどんなに風変わりでも苦しそうでも、それをすることこそが彼女にとっての「自然」なのだ。
そういう宿命を持っている人は美しい。
失敗しても挫折しても何度でも立ち上がる。
求めているのはお金でも名誉でもない。食欲・性欲・睡眠欲をもあっさりと凌駕してしまう強い強い本能。
そういうものが私にもあるだろうか?
ある、と私には言える。
それは「正義」だ。
「正義」というものが恐ろしくあやふやで疑わしく、見方によっていくらでも変わってしまうものであることは分かりきっている。
いま「正義」であるものが、いつまでも「正義」であり続けるとも限らない。探せば探すほどどこにもなく、独善と矛盾と失望がつきまとうのが「正義」というものだ。
それでも、そんな矛盾の只中で、不安定さにふらつきながら、自分は立っていられるような気がする。自分の中の悪魔に、時には勝利し時には敗北しながら。いまのところ敗北してばかりだけど。
「正義はそれ自体報酬である」と言ったのは誰だったっけ?
さてもうひと勉強します。