実家のばあば、一人で日本に無事帰国しました。
80過ぎの実家の母(ばあば)、今回は往復の海外一人旅を問題なく遂行いたしました。
この写真はこの前家族で近場旅行をした時のものです。
スマホが使いこなせない世代のばあばにとって、日本のVisit Japan Webのオンライン入国登録やその後の税関申告処理は一人では出来ません。
第一、スマホと言えどばあばが使用しているモノは「シンプルスマホ」という老人向けのやたらと使いにくいスマホでして。
日本ではソフトバンクを使っているのだが、詐欺電話やら詐欺メールやらに遭遇しない様に、そのソフトバンク付随?の携帯メールでさえも海外にいるとブロックされて開ける事さえ出来ないという代物で…。
まずはフリーアドレスでのメルアドを作り直し、そのメルアドでビジットジャパンウェブに登録し直して(前回使ったばあばのアドレスのパスワードは本人も私も覚えていなかったので。手帳に記録しておくべきでした)
税関の機械にかざすバーコードは私の携帯で写メしたものをばあばのLineに送っておき、
「飛行機が日本に着いたらまず、携帯の電源を入れて機内モードを解除して、とりあえずLineの私のチャットを開ける様に!」と何度も練習させておきました。
今回も空港から自宅まではMKタクシーさんのオンライン予約をしておき、ばあばのLine上に予約済みメールのコピペと万一の際のMKさんの電話番号も送っておきました。
ばあばが乗った便は30分ほど遅延したのですがちゃんと到着時刻も確認してくれていて、荷物もなかなか出てこなかったそうですが本人が出てくるまで辛抱強く待っていてくださいました。
MKタクシーさん、今回もありがとうございました
ばあば本人がオンライン上で「登録」出来るものが一つも無いので、こういった手続きは全て他人に頼らざるを得ませんが、無事に帰国出来てホッとしました。
今年は年明けから日本では震災や飛行機事故も重なって、アラスカでは飛行機のドアが飛んだりもしていたので、老人一人で日本に帰してはたして大丈夫なのだろうか…(しかも関空発着便は一応JALとコードシェアだが機材もCAさん達もLCC)と一瞬迷いましたが、ばあば本人が一人で大丈夫!と力強くいうので、本人がやる気満々な時におせっかいするのもどうかな?と考え直し、それに従う事にしました。
でも今冷静に思い返せば、ばあばも、自分自身に対して鼓舞する為に「大丈夫!」と力強く言っていたのかも知れません…。
ばあばが乗った便の乗員の皆様、お隣のお客様、空港職員の皆々様、MKタクシーの運転手さん、どうもありがとうございました
……
話は少しズレますが…
まったく関係ない人間がしたり顔で書くような内容でもないし経験者でもない私が下手に意見を述べる様な立場にもいないので、あくまでこう言う意見を伺った、と言う事だけを記録したものとして読んでいただきたいのですが、
先日とある集まりで
台湾出身の方とお喋りしていたとき。
「ウチの長男が大学に戻る便、台北経由で途中までアップグレードして貰えたんですよ〜♪時間も今のところこのエアラインが最短で一番便利なので、〇〇方面行かれるならオススメです♪」
などと話していたら、
「そう!私もそのエアライン良く使うけど、アップグレードなんて一度もまだ経験していないわ。どうやったらアップグレードされるのか、その秘訣を知りたいわ!
でも!!
それより何より!
私は次からもし飛行機に乗る際は、
可能な限り
JALにするわ!
それも、
ニッポン人がいっぱい乗ってる便でね!」
と力強く仰っておられました…。
ホント、彼女のいう通り、もしあれが海外のエアラインだったら…多種多様な外国人だらけの便だったら…と考えただけで…寒気が…
早く出して!と喚き散らす人激増でパニックがパニックを呼んで結果的に客室全体が喧騒に飲まれて座席上で喧嘩勃発やら荷物の取り合いで通路は塞がれ、果てはそこらの非常口や窓を勝手に押し除けて割って開けたりして、機内は一瞬で火の海になっていたのではなかろうかと…
海外の便で、ここまで命懸けで職務を真剣に果たそうとしてくれる乗務員達と、乗務員の指示に従える常識を備えた乗客がはたして揃って居るだろうか…?と
それより何より。
自分がその状況下に置かれたら、
一体何が出来ただろうか…。
おそらく怖さで、
「開けて!」と喚くことさえも、
「大丈夫!」と言う事さえも、
とりあえず声を出すことさえ
出来ないんじゃないかと思いました
(なぜそう↑思うかというと、はるか昔、学生時代の夏に一人暮らしの同校出身の女友達と二人で彼女の部屋で真夜中近くにくっちゃべっていた時、急にベランダでガタガタ!っと物音がして。
カーテンの向こうの窓は網戸のみ、部屋はワンルームで逃げ場無しと言う状況で、友達二人でヒー!っと固まってしまいました。
二人して叫ぼうにも怖すぎて声が出なく、
数秒経ってようやく
怖がっていては防げないことを悟って
「ギャ〜!!」と
かろうじて声が出ましたが、
本当に恐ろしい時は、声なんて出ないものなのだなとその時しみじみ思った事があるので…。)
自分が一番ヘタレに成り下がる危険性有りでした。これまた自戒を込めて重々心に刻んでおかねばなりません…。
そういう意味でも今回の羽田での衝突事故は不幸中の奇跡である事には違いないです。
事故に遭われた海保の方々(殉職されたご家族含む)やJAL便の乗員乗客の方々が事故のトラウマに苦しまれません様に…
今日もささやかな一日で大事なく平和に過ごせた事に感謝します
皆様もお元気で!