「たぬき」と「キツネ」が化かし合い・・・IBDP物語・最終章。 | 海外転々転校記 * インターナショナルスクール8校転校した大学生長男とグレーゾーン凹凸次男の海外転校記録

海外転々転校記 * インターナショナルスクール8校転校した大学生長男とグレーゾーン凹凸次男の海外転校記録

マレーシアからロシアのモスクワ→上海→のち6年ぶりのクアラルンプール再上陸後アジアの片隅x2へ。8校目のインターでIBDP取得&卒業後に大学に通う長男と、グレーゾーン凹凸高校生の深海魚成長記録。子供の習い事バイオリンや英国王立音楽検定ABRSM受験記録も。

「月曜日からIBDP本試験があるのか無いのか?!」も

分からないまま時は過ぎ、

試験開始から1日前の土曜日。

(IBDP狂想曲・第五話)
 
 
 
 
 
***
 
前回からのあらすじ

 

第四話

 

第三話

 

第二話

 

第一話

 
 
 
***
 
 
 
保護者達からの怒涛のメール攻撃を受け続けた学校側は
 
隅っこインター生達が選択している試験の初日*が始まる月曜日を目前にして、
 
再度、ズーム保護者会が開かれることになりました。
 
 
*IBDP本試験は世界中同じ日から世界中統一スケジュールで開始されますが、
学校によっては先生がいなくて開講できない科目もあるため、
各学校ごとにその学校での「試験開始日」が異なります。
 
2021年度は4月29日から5月21日までが本試験日として
割り当てられています。
 
 
 
 
・・・・
 
 
 
 
 
 
今回は常に冷徹な雰囲気をまとうキツネセカンダリー校長ではなく
 
人当たりが良さげに見えるたぬき学長主導で会が進められました。
 
 
 
 
 
 
 
いわく、
「保護者数名からの地元保健局への嘆願書をもとに
地元保健局の役人さんが来校、
 
学内全土を隈なく検査してもらい、
国の基準も全く問題なくクリア、
 
Covid対策面での安全も
完全に保証されてしまい、
 
これ以上、学校側がIBO本部に
『試験を行うのが危険である』という根拠を示せるものは無くなってしまった、
 
 
 
IBO本部からのデュアル・ルート可否については
未だ返答はなく、
 
学校側は最善を尽くして
デュアル・ルートを望む生徒達のために尽力したが
 
このままいけば
最悪の場合、全員が試験を受けなければならない方向へ
行くことになる、
 
もともと、学校側が試験を受けるか受けないかを
『選べる』立場ではないので、
 
IBDPのディプロマが欲しい生徒は
学校へ登校して
皆で試験を受ける以外に方法はないことになる。」
 
 
との説明がなされました。
 
 
 
 
 
 
 
チャットで常に声が大きい、試験反対推進派の保護者数名による
あいかわらずの主張と、
 
あの!「針のムシロ」ゲッソリ状態の中で
勇敢にも「我が家は試験ありルートを選択している」と明言するお母さんが
試験実施時に注意しなければならない点などを学校側に確認、
 
 
 
 
その他、
 
地元某企業の理事を務める、
ハーバード大学院キラキラ出身で非常に頭の切れるお母さんが
理路整然と今後の危険性や可能性を述べて
学校側への諸々の事項を確認し、
さすがに説得力・人心掌握力が半端ない。拍手拍手拍手
 
「たぬき」と「狐」じゃなくって、
この人上差しに「学校リーダーシップ・メンバー」になってもらいたい!と長男に言ったら、
しまった!心の声があまりにもあからさまに出てしまいましたあせる
 
「〇〇のおかーさん、もうガッコーのボードメンバーだよー」とな。あせる
 
 
オンラインズーム保護者会は
IBO本部の承認が取れない今、
 
完全に「試験ありルートしか(どう足掻いても)取れないだろう」との結論に落ち着いて終了し・・・・。
 
 
 
 
・・・・・・・
 
 
 
 
 
約1時間後。
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・・
 
 
 
 
保護者チャットの中に
地元保健省所属の医師と直接コネをもつ保護者がいらっしゃり
 
随時正確な最新情報をチャットにあげてくれるようになり、
 
 
 
「保健省の医師による検証の結果、
 
隅っこ国内、全国各地にある学校で行われ(てい)る試験含め、
 
 
 
 
あらゆる学校への人の登校は
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

全面、禁止

 
 
 
 
 
 
 
 
 
との御沙汰がたった今、出されました。」
 
 
 
 
 
との一報が鳴り響き。。。
 
 
 
 
 
 
 
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その後、学校側へも保健省担当官からの
お沙汰が下され、
 
 
 
翌朝、試験開始から0.5日前になって
 
 
 
 
ようやく
 
この不毛な化かし合い 論争に
 
図らずも完全に外からの要因で
 
プロフェッショナルな人間(保険省の専門家)による
 
冷静かつ実務的な判断により、
 
あっさりと決着がつくことと、なりました。
 
 
 
 
 
・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
現在、隅っこ国から海を隔てた隣国では
 
コロナ変異種が猛威を振るい、
 
新規感染者が1日4万人を超える勢いで激増中。
 
医療制度はとうに崩壊し、
 
葬儀(火葬)に使用する薪さえも不足している状況が
 
連日ニュースで報道されています。
 
ハートブレイク
 
 
この小さな隅っこ国も
 
いつ何時、隣国の惨事と同等になるかは分からない状況です。
 
チーン
 
 
 
 
今回の「トンデモIBDP物語」では、
試験を受ける受けない、やるやらない、
安全だ危険だ、と、
 
お互いの意見の相違を
医療に明るくもない、よく分かってもいない人間同士で
余計な邪推を論じている暇があるならば、
 
情報は正しく入手し
「その道のプロ」を信頼して
自らは自分たちができる最善を尽くす、、、のが
一番なのではないかな、と
あくまでも私個人的には思いました。
 
 
 
 
ただ、今回の騒動の1番の「事の発端」は、
 
多くの生徒達自身が
学校(のあらゆる面)を
全面的に信頼できなかった点
・・・にあるのではないかなと。
 
 
先生方も各自コロナ禍で大変で、
生徒達の不安を取り除けるほどまでに
コミュニケーションが密では、全くなかったこと、
 
オンラインがほとんどで、
12年生は後半2ヶ月ほどは通学できたものの、
 
直接一対一で話ができるような機会は
ほとんどなかったと思われます。
 
特に、たぬき学長とキツネ校長とは
クラスを受け持つ先生方とは違い、
 
授業中や教室内で直接、
生徒達が顔を突き合わせて一対一で対話する・・
などという機会は一切なく。
 
お二人とのつながりはせいぜい、大講堂でマイクを通して
生徒が話を一方的に聞くだけか、
 
朝夕校門でハローグッバイを言い合うだけの
顔しか知らない仲の相手でしかない状態です。
 
生徒達自身が、
「この人たちのこと、
本当に、信用できるの?」
思ってしまったことにあるのではないかと
(あくまでも私個人は)思うんですね。。。
 
相手は「もう18歳」とはいえ、
一度も社会へ出たこともない
「まだ18歳」の高校生です。
 
よく知りもしないオトナを信用できなくても
当たり前 致し方ないんじゃないでしょうか。
 
 
保護者は保護者で
2年前の爆弾テロ事件以降、
 
予約のあるまたは用事がある保護者以外は
一切!学内への立ち入り禁止になってしまったところへ、
 
今回のコロナでさらに学内立ち入り人数が制限されてしまい、
 
セカンダリー保護者で
学校内に立ち入れたのは
学校の先生か、PTAの係の仕事がある人か、
先生と予約を取るか招待してもらった保護者のみ、です。
 
母の場合は
幸運にも音楽の先生が長男の最終実技試験録音会に
招待してくれたので
最近になって学内に入ることもでき、
 
手洗いに検温に、人の少なさに学校のさまざまな安全取り組みにと
実際に体験することができたので、
 
子供達の言葉だけを鵜呑みにするだけでなく
現実を目で見て触れて、状況を十分に理解できましたが、
 
これが毎週、
無機質的(作るのは人間だがAIが送ってる)に送られてくるガッコータイムズ
読んでるだけじゃ、
 
そりゃー、まるで実感できないのも
これまた致し方ないんじゃないかな・・・と思いました。
 
 
 
 
 
 
ズームやオンラインは顔も見れて話もすぐにできていいですが、
時には距離があっても直接顔を合わせるとか
「電話」で声を聞くとか、
手書きの手紙を書いて郵便で送る、なんていうのも
気持ちが届いていいものなのではないかと
しみじみ思った次第です。
 
 
 
長々と心のうちを吐き出してしまいましたが・・・
 
今回の出来事を記録しておいた主旨は
あくまでも自分のボケ防止のためと、
自分の中での整理のためと、
同じような境遇に陥った方々の
解決の一助になれば!との思いで記録したまでで、
 
お世話になっている学校や保護者の方々をを批判、非難する意図は
ほぼ ありませんことを、
どうぞご理解いただけましたら幸いです。
 
お願い
 
 
ちなみに、我が家が投票したのはどっちかって?
 
 
 
気になりますか?
 
 
 
多分私をよく知る方々ならば
もう答えはお分かりだとは思います。:P
 
 
 
 
ご要望があれば改めて記録しておきますが
なければご自由に推測していただければと思います。
ウインクウインク
 
 
皆様もどうぞ病気や困難に負けず、
健やかな1日をお過ごしください。
ドキドキ