受験シーズンになると、ほとんどの学生は自分に志望校に通るだろうか、落ちるだろうかと不安になるかと思います。
志望校に受かるかどうかで、自分の人生は決まってしまう。
自分が将来、幸せに生きられるかどうかは、志望する学校に受かるかどうかにかかっていると思ってしまうことがあります。
志望校に受かるためにどうすればいいか?
一般的には、時間を惜しんで勉強に励み、合格圏内にまで成績を引き上げ、その上で、試験で全力を尽くして自分の力を発揮することだと教えられます。
その結果志望校に受かるどうかと言えば、それは必ずしも保証の限りではありません。
受かる確率は高いでしょうが、必ずしも受かるとは限らず、落ちることもあります。
いくら合格圏内のレベルの実力があっても運悪く落ちることもありますし、これまでの成績を見れば不合格圏内の実力であっても奇跡的に受かることもあります。
試験に受かるかどうかということについては、自分の力の及ばない運というものの影響があります。
人の人生において努力は大事ですが、その結果は必ずしも努力だけで実るものではなく、運によって左右される面があるのだということを理解しておくことがとても大事ではないかと思うのです。
もしそれを理解できるなら、勇気をもって素直に結果を受け入れることがとても大切なことです。
それができずに、試験に落ちると自分はダメな人間なんだと自分にレッテルを貼ってしまう人がいます。
あるいは、これで人生の歯車が狂ってしまったと思う人がいます。
試験の結果自体は運によるかもしれないし、あとになって振り返ると志望校に行けずに別の学校に行ったことで人生が開けることもあります。
にもかかわらず、自分の努力がすべてであり、自分がダメだったからこのような結果になったのだと自分にレッテルを貼ってしまうと、潜在意識下で自ら人生をダメの方に導いていくので、人生を本当につらいものにしてしまいます。
試験の結果よりも、その結果に対する受け止め方の方が、人生においてはずっと大きな問題です。
大切なのは、試験に落ちたことで自分はダメだなんてレッテルを絶対に貼らないことです。
運によって左右されることもあるのだと理解して、結果を素直に受け入れることです。
さらにできることなら、「きっとこの方がよかったのだ。自分の小さな頭ではよくわからないけれど、天がそのように導いてくれているのだ」と思うことです。
不思議と、運というものはそのように素直に、前向きな考え方をする人の味方をするものです。
試験を通じて、運を味方にするようなメンタリティを身につけることができれば、人生は自分の思う以上にいい方向に開けると思います。
試験はその結果よりも、試験という試練を通して、どのようなメンタリティを身につけ、どれだけ自分の心が成長するかということの方がずっとずっと重要です。
受かろうが、落ちようが、自分の心を前向きに持つことができるようなメンタリティを身につけることができれば、人生に負けるようなことはありません。
時間とともに、ここに語られていることが本当だったなと実感できるようになると思います。