街中に生え散らかした木も
この季節になると歯抜けと化し
寒さで足の裏がジンジンする季節。
風呂上がりに窓を開けて煙草を吸う。
吸うにも火が必要。
本当はいけないけど
高校生の時にある人から貰ったジッポ。
もう貰って五年になるが愛着が少しずつ湧いてきたせいか電子タバコとやらを周りが持ち始めても何故か買う気になれない。
今。嘘をついた。
実は実際には買ったし二か月ぐらいはアイコスを吸い続けてたのだが、引き出しに仕舞われたこのジッポをそのまま眠らせたくなかった。
ただ、愛着があるからというわけではない。
普通に回してみても点火しない。
ちょっとしたコツがいるのだ。
誰かに貸しても
「こんな火の付かない物など捨ててしまえ」
と言われる事もあるだろう。
いわばこのジッポは癖がある。
他の人が使いこなせない物。
世界中でただ一人このジッポを使いこなせるのは僕だけだということではないが、なぜか優越感に浸る自分がいる。
もしかするとこれを僕に授けたのも
使えなくなってしまっていらなくなったのか
それとも、お前にはこれが使えるか
という試練を与えてきたのかもしれない。
まあどっちにしても俺の勝ちだ。
(どんな勝負だよとツッこむ気持ちは抑えていただきたい)
はははのは〜。
