オレは親父のことを尊敬してるが、あまり好きというワケではない。
親父はオレに対して怒ったことは1度しかなかった。
というのはオレが幼少だったころトイレにいたずらして叱られたのだ。
それ以降叱られた記憶はない。
でも決して優しい性格というわけではなく、むしろ他人の子供に対して厳しい時もある。
オレは比較的静かなことが多かったので叱られなかったのだろう。
実家ではあまりしゃべらないのでいつもの自分を見せたら家族は驚くはずだ。
オレが親父を尊敬しているところは顔の広さと多彩な資格である。
親父が持ってる肩書きは話して言ったらキリがない。
例を挙げるとすれば
極真空手黒帯(師範) 兼 郡山極真空手協会(?)理事長
郡山スキー連盟インストラクター
整体師(免許所持)
などである。あとなんかあったかな?
色々挙げたが実態は普通の電気工事会社に勤めている普通の親父である。
とにかく沢山の仕事柄、顔の広さは半端ではない。
実はとあるミュージシャンとも面識があったりする。(何故か知らんが)
親父の嫌いなところはオレに対して優しすぎることと短気な性格だ。
この短気さがかなり親父の評価を下げている原因ともいえる。
その性格を20年以上受け止めてきた母親は偉い。
親父はストレスを発散させることがヘタクソだったらしく一時期はすごかったらしい。
オレが生まれてからは大分マシになったとか。
酒を入れて発散させることが多いので同じ話を何度も聞かされたりした。
2階から聞こえてくる親父の歌声や笑い声を聞きながらオレはよく布団に入っていたなー。
もしかしたらオレは仕事から帰ってきた親父の色々な愚痴を聞いてやらなくてはならないことに嫌気がしていたのかもしれない。
でもちょっとしたことでキレ気味になるところはいつも変わらない。
そこは似てほしくないところなので牛乳でも飲もうと思う。
~第一部・完~


