『喫茶店の日』の由来は、「可否茶館(かひいさかん)」が開店した日が、4月13日1888年(明治21年)によること。


現代に見られるような本格的な喫茶店の形態を初めて持ったのは、1888年(明治21年)に開店した「可否茶館」である[4]。勤めていた外務省を辞めた鄭永慶(てい えいけい)が、現在の台東区上野に開店した「可否茶館」は現代の複合喫茶の様相で、トランプやビリヤードなどの娯楽品、国内外の新聞や書籍、化粧室やシャワー室などが備えられていた。-Wikipedia

[4] p.93 高井尚之 『日本カフェ興亡記』日本経済新聞出版社、2009年。


喫茶店、カフェは、コミュニケーションの場であり、数多くの映画の舞台になっています。ごく一部ですが、紹介いたします。


「バグダッド・カフェ」(1987) - 西ドイツの映画で、アリゾナ州の荒野にある喫茶店が舞台となっています。ストーリーは、喫茶店に訪れた人々の出会いや別れを通して、人間の温かさや優しさを描いた作品です。

「カフェ・ソサエティ」(2016) - アメリカの映画で、1930年代のハリウッドを舞台にした作品です。主人公が運営する喫茶店が、映画業界の人々の出会いの場となっています。

「パリ、ジュテーム」(2006) - フランスの映画で、パリの小さな喫茶店が舞台となっています。ストーリーは、店のオーナーと客たちの日常を描いたもので、フランスの文化や風景も楽しめます。

「モンテーニュ通りのカフェ」(2006) - フランスの映画、パリの「エリゼ」というカフェを舞台に、ウェイトレスのジュリーが自分の人生と向き合う物語です。カフェには多くの著名人や芸術家たちが出入りし、彼らの人生模様も物語に織り込まれています。映画の中では、カフェでの様々な出来事や人々の交流が描かれています。

「コーヒー&シガレッツ」(2005) ―アメリカ  ジム・ジャームッシュ監督による作品で、11話の短編のオムニバス映画。ニューヨークのカフェを舞台に、さまざまな人物たちの会話を通じて、人間の孤独やコミュニケーションの難しさを描いています。


人々の憩いの場所、喫茶店やカフェは、多くの映画作品の舞台となっています。素敵な映画、そして人に出会えますように。

 

 

4月12日は、パンの記念日です。天保13年旧暦4月12日(1842年5月21日)、伊豆の韮山代官(にらやまだいかん)の江川太郎左衛門英龍が軍用携帯食糧として乾パンを作った。これが日本で初めて焼かれたパン言われてだといわれることから。Wikipedia                    

映画『かもめ食堂』では、シナモンロールの美味しい香りが、お客さんを引き寄せます。

【ストーリー】 フィンランド、ヘルシンキにある『かもめ食堂』が舞台。このお店の店主、さちえ(小林聡美)が、同じ日本人のミドリ(片桐はいり)、マサコ(もたいまさこ)と、異国での食堂運営に携わりながら、日本を想うコメディ映画。

メインメニューは、「おにぎり」。なかなか来客がない中、一人のフィンランド人青年が訪れる。ニャロメのTシャツを着ている。「ダレダ、ダレダ、ダレダ」と歌いだす。ガッチャマンのテーマソングだと、サチエは気づく。青年は、全部の歌詞が知りたい。興味を持ったサチエは立ち寄った本屋で女性を見つける。日本語で書かれた「ムーミン」の本のページをめくっている。すみません、ガッチャマンの歌詞、全部知っていますか―。

テーマは、異国で想う「日本文化」


「自然の流れと自分の気を同調させて、合わせるから合気道というんですよ」、合気道を習得しているサチエの言葉。ミドリの提案で、シナモンロールを作ることにしたサチエ。おにぎりがメインメニューだが、この提案を受け入れる。ここから、少しづつお客が増える。この柔軟さと、おにぎりへのこだわりが、ストーリーを進めていく。

 

かもめ食堂の日本料理が、特別美味しそうに感じた。ここは、大切な点。

日本に来たパンたちにも、多くのドラマがあったのでしょうか。感慨深い。

 

後半、困ったら、「日本文化」が助けてくれるように、私には感じられた。

ヘルシンキでの生活も印象的でした。異国情緒に触れられるのは、映画の良い所。

 


ずっと観ていると、かもめ食堂の店主、スタッフ、みんな日本語が丁寧だ。相槌もうまく、会話もスムーズ。言葉遣いにも気を使っているせいか、安心できる。この会話そのものが、心地よかった。


『(ミドリ) 私が日本へ帰っていくようなら寂しいですか? (サチエ)ずっと同じではいられないものですよね 人は皆変わっていくものです (ミドリ)いい感じにかわっていけばいいですよね (サチエ)大丈夫 多分 (ミドリ)そうですよね』―引用 

 


鑑賞後は、やっぱり丁寧なことば選びが印象に残った。居心地が良い。ちょっとした気分転換におすすめの映画です。

 

 

本日(4月11日)は、中央線開業記念日です。列車をテーマ、舞台とした映画をご紹介します。

 

『メトロポリタン』(1990年)アメリカ
アメリカのコメディ映画で、主人公たちが地下鉄での旅を通じて、上流階級の生活や恋愛を描いています。センスの良い会話や洒落た雰囲気が特徴で、当時のニューヨークの雰囲気も味わえます。監督はホイット・スティルマン。

『トレインスポッティング』(1996年)イギリス
イギリスの青春映画で、主人公たちが列車での旅を繰り広げます。社会問題や薬物依存症などをテーマに、独特な映像表現や音楽が話題となりました。監督はダニー・ボイル。

『恋する日曜日 私。恋した』(2007年)日本
日本の青春映画で、主人公たちが電車内での恋愛を描いています。若手俳優たちの爽やかな演技や、街の風景を映し出す美しいカメラワークが魅力です。監督は、廣木隆一。出演 堀北真希 窪塚俊介 岩本千波 若松武史 

『トレイン・ミッション』(2018年)アメリカ
アメリカのアクション映画で、主人公が列車内での犯罪を阻止するストーリーが展開されます。スリル溢れるアクションシーンや、主演のリーアム・ニーソンの迫力ある演技が見どころです。監督はジャウム・コレット=セラ

『ミッドナイト・ミート・トレイン』(2007年)アメリカ
アメリカのホラー映画で、主人公が夜行列車での旅を通じて事件に巻き込まれるストーリーです。車内での緊張感や謎解きが楽しめ、出演者にはアメリカを代表する俳優陣が集結しています。監督は、北村龍平

『イノセントワールド‐天下無賊‐』(2004年)中国
ある青年が、大陸を横断する列車の中で、凄腕の泥棒カップルと出会います。その青年は、人を疑うことを知らず、大金を持っていました。しかし、泥棒カップルは彼を守るため、窃盗集団との激しい戦いを繰り広げます。彼らの勇気と信念が試される壮大な物語です。監督、フォン・シャオガン

『サブウェイ』(Subway)(1985年) フランス
アクション・コメディ映画。ストーリーは、パリの地下鉄(サブウェイ)を舞台に、怪盗のフレッドと地下鉄駅のシンデレラと呼ばれる少女・エレナの恋愛を描いています。監督、リュック・ベッソン

 

『猫と電車』(2013) 日本

高松琴平電気鉄道路線開通100周年を記念して製作された話題作です。主人公の雫は、夢で生きていくことを決意した女性ですが、29歳になっても家や収入がなく友人の家を転々としながら、キャラクター作家の夢を追い続けています。監督、香西志帆 出演 篠原ともえ 藤真美穂 安達雅哉

 

 

あまり社会派映画はございませんが、この機会に!!