アルテ / 大久保圭 1巻 | バムセの漫画の感想、一言二言

バムセの漫画の感想、一言二言

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時代は16世紀初頭、舞台はフィレンツェ。貴族の家に生まれた娘、アルテは絵を描くのが好きな女の子。しかし父が死に、あまり裕福ではない家の事情もあり、母はアルテに結婚をせっついていた。

絵に没頭し過ぎるアルテを母は良く思ってなかったが、アルテは自分の好きなことがしたい、男の下で言われるがままの窮屈な生活はしたくないという一心で、家を飛び出し、画家の工房に弟子入りを志願する。

しかし時代は男尊女卑、「女だから」の一言で門前払いを受け続けるアルテだったが、一人、話を聞いてくれる男、レオと会う。偏屈で厳しく、今まで弟子をとったことのないレオだったが、アルテの努力と意志に打たれ、弟子として認めることとなる…。



終始色濃く出てるのは、男女差別の問題。それに立ち向かう、というより悔しさとか怒りが先に出てるわけだけど、アルテは突っ走る。公衆の面前で髪を切り落とし、スカートを縛り、重い荷物も一人で運ぶ。

そんなアルテを女性扱いせず一人の人間として見てくれたのがレオ。厳しいけどたまに見せる笑顔。好きになっちゃうよなあ。

女を捨てて家を出た、その先でする恋はどんなに大変なのだろう。

前向きで、元気で、頑張りやさん。見てて楽しいし、そこに恋ってなりゃかわいさもアップで。こういうタイプの主人公ってのは外れなく、作品として好きになることが多いな。

絵も綺麗だし、書店で見かけて、ずっとビームコミックス、ハルタ連載だと確信してたわけだけど、買って読もうとしたところでゼノンだということに気づき、衝撃。ここ何年か、ゼノンのイメージがよくわからなくなってる。とりあえずおすすめですよ。

アルテ 1 (ゼノンコミックス)
アルテ 1 (ゼノンコミックス)大久保圭

徳間書店  2014-04-19
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