確信が持てないまま一度は断念した白隠禅師の制作。始めてみた。特に自画像は自身がこうみられたいという意志が上乗せされているものである。夏目漱石もアバタはもとよりワシ鼻を写真師に修正させ、まっすぐな鼻筋に国民はいまだに騙され続けている。現在はネットでデスマスクが公開されているので、そんなことを気にしていれば胃も病むだろうと確認ができる。 参考に選んだ白隠の自画像は、鉛でもぶら下げたような福耳をしている。仏像じゃあるまいし、と却下。一方、白隠描く人物は鼻が大体共通である。おそらく白隠の鼻はこんなだったのだろうと採用。作り始めてはみたものの私のイメージするラインに届かなければ止めるつもりである。