先日も地震があったが、何か災害に見舞われた時、とりあえず人形の首を引っこ抜いて逃げることにしている。肝心の首さえあれば何とかなる。 猶予がどれだけかにもよるけれど、結果をすでに確認済みのものよりここ数年の近作を優先して引っこ抜くだろう。 寒山と拾得、達磨大師、臨済義玄、蘭渓道隆、無学祖元、宗峰妙超、一休宗純、森女、白隠慧鶴、別枠で法然。たまにラインナップをこうして眺めてみる必要がある。丹田辺りのもう一人の私が何を企んでいるのか把握しておかなければない。その判断は一見無意味のようでも、後になって理解出来たりするので、余計なことさえ考えなければ、と信用している。しかし完成時には熟考の末という顔をするためには、あまり首をかしげてばかりはいられない。