作ろうと思い付いた花園天皇と虚堂智愚は少々走り過ぎの感が。丹田辺りの私は未だ小学生ぐらいのつもりらしい。上方向に走らず横方向を広げることを考えた。丹田辺りの私を抑えるには奇策が必要である。そこで風狂僧一休和尚が77にして20代の盲目の女芸人森女と同棲を始める。その森女を作ることにした。 私はそもそも作るのは男性ばかりで、責任が持てないので、目鼻や手足の数が一緒だからといって女性は作らない。ジャズブルースシリーズ時代に3体くらいか?TV CMなど広告、書籍カバー用と数えるほどである。実在した人物としては仕事で作った向田邦子と樋口一葉だけで、必要な時は人間の女性を起用するが、なり手が思い付かず江戸川乱歩の黒蜥蜴、また鏡花原作『貝の穴に河童の居る事』の鎮守の杜の姫神様を作って以来、十数年ぶりである。そう考えるとこれがおそらく私の最期の女となりそうである。