『乞食大燈像』は腰の瓢箪を着けて目を入れれば完成だが、最終的に髭を生やすかどうかはまだ決めていない。次の個展が決まっている訳ではないので急ぐことはない。それに髭がない状態で坐禅する姿も作りたいし、もし作るなら、多少手を加えて、曲がらない脚を折って坐禅をして、という入滅のシーンにしたくもある。しかしこれこそ急ぐことはない。 大燈国師、最後の1カットは旧五条橋を背景に『大燈雨宿り図』にしたい。実は昨年、竹竿に骸骨掲げた一休禅師で英一蝶の雨宿り図屏風をモチーフに、『一休和尚雨宿り図』を考えていて、撮影場所にも目星をつけていたが一休が橋の下である意味はなく ”橋の下”といえば大燈国師である。一休には譲ってもらって申し訳ないので、大燈国師のホームレス仲間の一人として出てもらうことも考えないでもない。