神経痛発症で足腰に不都合が起きた昨年、一休和尚と同じ横目の頂相が気になり知ったのが大燈国師こと宗峰妙超である。師に悟りを認められてなお、ホームレスの中で20年修行した。どう考えたって飛びっ切り偉い人物に決まっている。来年建長寺の個展が終わったら作ろう、と即決し、ようやく完成目前となった。しかも「衣類や食物のために修行するな、理屈ではない。ひたすらに打ち込め。野外でたった一人、ボロ小屋で野菜を煮て過ごしたとしても、自分とは何かを明らかにする者こそが私の弟子である。」といわれてしまっては足腰がどうのといっている場合ではない。大燈国師も脚が悪かったらしいが、日本では達磨大師は坐禅に打ち込んで手足が腐り取れてしまったことになっている。何もかも手に入れようったってそうはいかない。