猪の子供を瓜坊というが、やはりストライプがあった方が瓜っぽいだろう。大燈国師の好物の真桑瓜にスイカっぽく入れる。 昨年まで7、8年被写体から陰影を排除する手法を用いていたが、陰影が描かれることがなかった鎌倉室町時代の人物には、むしろ陰影を与えるべきだ、と今年に入って6月の建長寺の展示に向け撮り直した。 一説によると、日本人が初めて陰影を描いたのは水面に映る影を描いた英一蝶といわれているが、私は小3の時、図工の時間に水面に映るボートの影を描いたら、なんでこんなもの描いた、と私の絵を常々子供の絵じゃない、といっていた学年主任に問い詰められた。こんな目にあうのも子供だからだ。しかしグレることなく真っ直ぐに育った結果、ホームレス姿の京都大徳寺の開山様、大燈国師を作っているのであった。