手に托鉢の鉢とマクワウリを持たせるものの、作ったところが隠れるのが嫌で、白隠の作と違い、コモやムシロ、頭の笠も被せず、巻いたムシロを背負うだけで少々寂しいので、腰に水筒である瓢箪をぶら下げることにした。真桑瓜を作ることにする。持たせる右手には、すでに鉢を持っているので、ツル付きでぶら下げることにしたい。今回実物を使わないのは、枝葉付きのものなど売っていないからで、展示のことを考えれば、いずれは作ることになる。 流れとしては次は坐禅姿を、というところだが、蘭渓道隆は中国は天童山の山中という設定だったし、無学祖元は蒙古兵に剣を向けられたり、伝説通りに袖から龍、膝の上には鳩、さらに白鹿を配したので、ただ坐禅では物足りない。かといって花園上皇と対座させるとなるとあまりに大事である。