竹竿に骸骨の一休禅師を作った時、完成前に、その晩骸骨を枕に酔い潰れている場面を思い付いてしまった。まさに風狂僧だ、と。目を瞑らせるのに、竹竿に骸骨を完成させ、撮影してからにすれば良いものを、これが我慢できず、目を粘土で瞑らせてしまい、当然後で目を元に戻すのに厄介なことになった。制作中の大燈国師は、乞食修行中なので髭を生やさなければならない。一休の轍を踏まないよう、粘土の髭が簡単に取れるよう、下地に防護塗装をした。あらためて生やすのは簡単である。 草履か草鞋を考えていたが、鹿児島の昭和20年代生まれの知り合いの小学校入学式の写真が裸足だったのを思い出し裸足でもいいかな、と。