大燈国師は托鉢の鉢と好物のマクワウリを持ち、ムシロを背負い立っている。これが基本の一作となる予定である。そんな格好のまま、五条橋の下で様々な人々と雨宿りする『大燈雨宿り図』まで及ぶことができれば何よりである。 一休は尊敬する大燈国師が物乞いの中で20年という厳しい修行時代より、大きな功績ばかりが注目されることに不満があったらしいが、であるならば、竹竿に骸骨や朱塗りの大太刀ばかりでなく『狂雲集』で “美女の陰部は水仙の花の香りがする“といった一休にも触れるべきだろう。なにしろ本人がそう書いているのだからNCNRで。