臨済宗のリアルな頂相にこだわっていると、その習慣が失われていたらしい江戸時代の白隠禅師などは手掛けられないことになる。解像度が低い自画像から実像を想像して作ったらどうだろう? 散々「これのどこが◯◯◯なんだ?」といって来た。それは本人の賛が書かれている生前に描かれた頂相や、門弟が描いた肖像が存在しているのに勝手なイメージで創作をしているからである。私がいうのもなんだが、没後に描かれたものは信用できない。 冒頭に書いたような試みはAIに任せるべきかもしれないが、AIが描く日本人はこんな奴をゼロ戦に乗せるな、という昔のハリウッド映画の日本人臭がする。 私が作る立体の白隠に興味がないことはないが、大燈国師を作りながら考えることではない。