先月の建長寺の個展終了以降、ありもしない作品の幻に寝床で連日苦しめられたが、案の定、昨日よりピタリと治まった。現金なもので、五条橋の周辺で物乞いと共に20年という、後の大徳寺の開山大燈国師は、すでに3カットイメージは浮かんだ。国師に帰依したという花園天皇と対座する大燈国師なども可能である。その前に北条時頼と対座する蘭渓道隆か?また訳のわからないことを、という周囲の連中の顔が浮かぶが、鎌倉には話が通じる人がいくらでもいた。 観たことのあるイメージは全て思い出である。私はカメラを思い出ではなく、観たことのないイメージだけに使用したい。建長寺の個展では、その成果を披露することができた。それはともかく。 これからただひたすら忍耐だけの、新たな頭部の制作が始まることになる。少しは歩くようにと各医療機関より。