およそ医者というものは、患者が喜びそうなことばかりいうのはダメである。叱られながら昨日初めてヘモグロビンA1Cが5台に。他に思い当たることと言えば、不信心者のくせに、ここ2年、まるで面壁修行の如く七百数十年前の禅師を、坐骨神経痛で3週間ほとんど天井見て暮らした時も、その頭部を一時も離さず制作した効果かもしれない。 個性的ではあるが一枚の痩せた禅師の肖像画に対し、何故こんなことになったのか首を傾げるばかりだが、師の教えそのものである、という前提で描かれた念を、内容も解さぬまま受信してしまった、としか考えられない。 小学校の図書室で始業のチャイムにも読むのを辞められず騒ぎをおこすほど人物伝を読み耽り、またずっと人の形、様相に対する興味も変わらない。何故そうなのか、そろそろ解明したいところである。