七百数十年前、建長寺の開山となった自作の蘭渓道隆像を持って鎌倉禅研究会に参加するため門をくぐるプレッシャーに、境内の満開の桜が桜に見えない。演台には参加者に向け蘭渓道隆像が置かれ始まることとなった。高井和尚様のご指導で椅子に座ってではあったが生まれて初めての坐禅を経験。一部は鎌倉国宝館の学芸員による『鎌倉地域の羅漢図』以前ブログに書いたが、男性ばかり作ってきた私が、最後に男の種々相を表現するには羅漢像を作りながら終わるのは良いと考えていた。2部の前に長辺150センチのプリント6カットを解説することに。近所の居酒屋で新聞を読むとしわくちゃになると知られていた私なので、ふげん社から送られてきたプリントは初めて開けて見た。大きすぎてテーブルに乗らないので畳に広げることに。2部『蘭渓和尚とその時代』蘭渓道隆の生まれ育った場所のスライドに釘付け。講師が荷が重かった『蘭渓録』の訳者の方だったので再び読む気になる。 改めて建長寺での展示をご検討いただくことに。去年の年末に亡くなった母がホームで高井和尚様にご恵投いただいた『建長寺物語』を膝に車椅子で寝ていた姿が思い出されてならなかった。