半僧坊を乾燥させながら、半僧坊を始めたせいで未完成であった無学祖元と蘭渓道隆の最終仕上げ。久しぶりに見ると不思議な気がする。 改めて考えると、目指す物があったわけではなく、行き当たりばったり、目の前にぶら下がったパンに齧り付いて来ただけである。目標、目指す物がない、というのは、そこに届かず、挫折することがない、ということでもある。蘭渓道隆から半僧坊に作り進めてまた一歩進んだ。常にその日が人生上の最突端である。単におめでたい人間という気がしないでもないけれど。