フェイスブックから、一年前はどうしていた、何年前はどうしていたと知らせが来る。なので一年前に、こんな物を作っていた、というのは判っていたものの、ふげん社の作家活動40周年記念展『Don’t Think, Feel!寒山拾得』がどうしても昨年とは思えず。年齢からすると年月の経過が矢の如しのはずが、感覚からすると二年は経っている。なので一応確認してから昨年と書いた。 四十年ひたすら、より私に快楽をもたらすモチーフを、とそればかり考えて来た。そういう意味での究極は『三島由紀夫へのオマージュ椿説男の死』であろう。創作の快楽だけを云々するならこれ以上の物はなかった。そのトークショーで次は何を?に、いずれはと考えていた寒山拾得と答えてしまった。そのふげん社が、拾得が普賢菩薩の化身であるところから名付けられたと知り、即決めた。 ところが寒山拾得以降は、何故寒山拾得なのか?など、今まで使ったことのない筋肉を使わざるを得ず、これが二年経ったくらいの時間を感じる原因だろう。しかしその分、物心ついた頃からすでに始まっていた等、色々合点が行くことが多い。 自分の成すことにより、私の場合は制作することにより、自分が何をしに、この世にやって来たのか?について解明されるとしたら何よりであろう。