窓から降り注ぐ陽光の中、拾得を作り始める。どんな物質が溢れ出しているのかは知らないが、なんともいえない幸福感に満たされる私。これだから子供が口を開けたまま西の空でも眺めていたら、ロクなことは考えていないのだから、手遅れになる前にコーナーでグロッキーのボクサーにやるように、アンモニアでも嗅がせるべきであろう。しかし物は考えようであって、実にささやか、かつ安上がりな幸福ではないか。 寒山と拾得は、 精霊または半分妖怪のような存在ではないか。昔から一卵性双生児のように描かれるが、キャラクターが違うし、兄弟のようだが、