テレビで懐かしいテレビドラマ、東映のキーハンターを観た。しかし馬鹿馬鹿しくて最後まで見ていられない。大人が観ていたとは思えず。キーハンターやガードマンに小悪党役で蜷川幸雄が出ていたが、小学生が見ても二流であった。選手と監督は才能が別ということなのであろう。 東映のプログラムピクチャーの如き物も、面白い物は面白いが、今観ると一体どんな大人が見ていたのだ?と思える物が多い。いやどんな大人が観ていたについては良く知っている。不良に絡まれないよう、座席に深く座って、藤純子の大アップ画面の美しさに唖然としたりしていたので、どんな客層だったかに関しては良く知っている。東宝系とは明らかに違っていた。 鶴田浩二は決まってたし、高倉健は確かにカッコ良かった。良かったけれど、その後、侍をやっても私には侍には見えず、軍人がせいぜいに見えた。『唐獅子牡丹』が演歌なら、私がカラオケで生まれて初めて歌った演歌はこれだったかもしれない。三島由紀夫が最後に歌った。しかし本物のヤクザの親分が俳優に転向してヤクザ役、さらには自分役までやっていたのだから時代は変わった。