サイゼリヤにてMさんTさんと会う。河本の女将眞寿美さんが愛用した栓抜きをようやく受け取った。Mさんとは眞寿美さんが亡くなり、数日後だったろうか。ここサイゼリヤで献杯し、マグナムを数本空け、男二人涙した。そこで今回もここで。 我々のような常連席を占めていた眞寿美崇拝者は、クーデターにより突然出入り禁止となり、線香も上げさせて貰えなかった。酷い話しである。最も、冷凍保存された最後の煮込みは我々で成仏させたし、眞寿美さんのいない河本など我々には意味が無い。 さっぱりしたら、長らく河本の暖簾を仕舞う役だったTさんと飲もうということになっていた。Tさんは“注ぎ殺し”の異名を持っているが、定年後のMさんがまた甚だしい殺し屋に変じた。友人が新入社員の頃、飲みの席では、注がれる前に注ぐ、自分の身を守る為に常にボトルに手の届く所にいると言っていたが、この二人の場合は、人も殺すがご丁寧に自分もちゃんと死ぬ。 そこへ舞台俳優の今拓哉さん。『タウン誌深川』はいつもと違い本日30日の発売である。エッセイで今さんの事に触れさせてもらったので進呈し、眞寿美さんに献杯しつつ、愉快に”殺し合い“は続いたのであった。

タウン誌深川】〝明日出来ること今日はせず〟連載第16回『トラウマ』

HP

旧HP 

『石塚公昭 幻想写真展き続ける作家た18年7/25~9/2 リコーイメージングスクエア銀座ギャラリーA.W.Pyoutubeこ2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界