昨日触れたイラストレーションWEBで、日本では影を描かなかった件で『必ずあるものなのに、別に絵にしようと思わなかったんでしょうかね。不思議ですよね。』という問いに南伸坊さんが『思わなかったんでしょうね。なんだろ、汚れを描かなかった、みたいな感じ。本質的なものじゃないと思ってたんじゃないかな。』 『タコと画狂老人北斎』で身体部分のモデルを担当してもらった酔っぱらいの爺さんは、昨晩も床屋へ行って妙な茶色に染めた髪で深夜の街へ消えていった。酒場の女性等に、私が完成時に送った画像を見せ回っているに違いなく、それを見越してどうせならシミや老人斑だらけにしてやる、と書いた覚えがある。爺さんとは関係なく、長命だった北斎ということでやってみたのだが、どうもそんなリアリズムが画に合わない。そう思ってみたら、本質的なものじゃないせいなのか、日本では、シワこそ描いても、シミや老人斑まで描いている作品は、あるかもしれないが思い浮ばない。160センチの身長を180センチの北斎に見立てて引き延ばした画像を、これは自分だと見せ回っていると思うと少々ムカつくが、もともと女性と話すネタがないので間が保たず、酔っぱらってからは、ただ綺麗だファンだ、を何時間でもくり返す爺さんだから、まあ放っておこう。
銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより
※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載6回「夏目漱石の鼻」
HP
銀座青木画廊「ピクトリアリズム展Ⅲ』5月12日(土)〜5月25日(金)20日(日休)
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtubeより
※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載6回「夏目漱石の鼻」
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