河本は外観。店内。カウンター上のグラスや花、肴。女将さん。客。お酉様。それぞれフォルダに分けて整理してある。 客に関しては背景に配してPINとをはずしたりして、知っている人がこの中に?といわれれば知る人なら選べるだろうが、知らない人には判別できないようにしてある。1つには個人情報や肖像権云々もあるけれども、そんなことより、主役に目が行くようにしたい。常にピントが合っている人物はお将女さんである。(古いレンズにマニュアルなので、しばしばピントを外しているけれども) 人物像を作る時は頭部の制作にほとんどの時間をかける。身体に関しては勢いをもって一気に作る。これは目が顔に行くようにと、私なりに考えてのことである。 客がアイドルを囲んで楽しそうにしているのは、ブレていたりボケていても充分伝わる。その笑顔を見ていて、たんに休業の間に河本店内を記録しておくつもりから主旨がかわっていったのだった。 レンズに関しては、相変わらす3振も多いが使い方によってはホームランを打つのがたまらない。特に河本のような被写体には向いている。もっとも、細かいチェックをするわけではなく、ムラッときたりワクッときたら、それが私にとって良いレンズである。しかし、悪食の私がまったく旨味を見いだせないレンズが1つあった。 Meriter 2、9 50mm 良いのは小振りで軽いことくらいである。作った奴のツラが見たいとは思わないけれど。