午前中に某企業社長の資料写真が届く。常に乏しい資料写真で苦労している。せっかく生きている人物なので、もっと大きく詳細な写真をお願いする。 佳境に向かっているといいながら足踏み状態の出版予定の作品だが、その分、動脈硬化で滞った血液のように内容が濃くなってきている。しかしそうこうしていながら次回作について頭のすみに入れておかなければならない。まだ何も決めていないが、今回のことで世間では全く知られていない一般人に参加してもらい実に面白かった。周囲の人以外、誰も知らないという痛快さがある。 私の通う醤油で煮染めたような酒場には、多少デジタル的修繕を要するとしても、それ相当な人材が集まっている。しかし反面、醤油で煮染められていない女性の人材が絶無である。絶無とはこういう時に使うのか、と感心するくらいの不毛さである。そこで某所で昔TVでやっていた『プレイガール』でいえば沢たまきに相当するR子さんに打診していた。そしてまず一人の娘の承諾を得る。もっとも彼女は私がどのような傾向にある人間かは知らないので、仮ということになろう。以前、従兄弟の二人の息子を、少年探偵団の小林少年とポケット小僧にしたてようと考えていたら、いつのまにか180センチを超えてしまったことがあるから、あまりノンビリとはしていられない。 このところ怪我をしていないといっていたKさん。救急車にも乗ってない、といいながら、数時間後に今年初の救急車に乗る。どこかに倒れていて通報されたらしい。泥酔状態でパトカーに乗って帰ってきたそうである。酔っ払って家に帰ってから23針の怪我をする人である。周囲が何をいっても無駄である。こうなると、Kさんが死んだとき、最後に一緒に飲んでいた人物になることだけを避けておきたい。そのためには、誰かと飲んでいる最中に捨てて帰るべきであろう。昨晩は店外から酔っ払ったK2さんの姿が見えたので入るのを止めておけ、と止めたのだが入っていった。 怪我はたいしたことなかった。まあ死んでいても私が最後ではなかったし、一応止めておいたので、気分はずいぶん楽であったろう。