ベランダの物干し。そうとう頑丈な物を選んだが寿命が来た。頑丈さを謳うだけあり、洗濯ばさみが外れることはなかったが、紫外線による劣化であろう。端の洗濯ばさみから次々に砕けはじめた。自然に回転していたせいで、申し渡したように両サイドから中心に向って砕けていく、面白くなってそのまま使っていたが、ついに本体が折れ破れ傘のようにぶら下った。再び売り場で最強と思われるものを選んだ。
先日書いたように、人間共が予定より生き々としてしまい、その分、それに対応する異界の者達の再考を迫られている。 赤背黄腹の蛇が登場する。人間の脚に絡まって異界に連れてくる役割であるが、張り切って登場するわりに、人間の信仰心に気づいた姫神にそれを止められ、なんら仕事することなく終る。女顔のミミズクと違って赤背黄腹以外、特徴は描かれていないので、ただの蛇のつもりでいたが、半日かかって石段にそわせ、異界の住人らしく変えた。これで異界の方針は決まった。 暗いうちから始めて、すで暗くなっている。Mに行くとKさんと、Kさんの後輩の現役のトラックドライバーのSさんがいた。Kさんに“荷物運んでた人がお荷物になってどうする”と上手いこといった若い彼だが、携帯に入れた完成したばかりの異界の蛇を見せると、画像を見た後、私の顔を見比べるように瞬間見た。「今、なに馬鹿なことやってるって思ったでしょ!?」「いやいやそんなこと思いませんよ!」感心されるくらいなら呆れられたい私である。トラックドライバーに呆れられないでどうする。という話である。 もう一人ドライバーが加わり愉快に過ごす。パチンコが出たというSさんにご馳走になってしまった。