チャップリンが、ニジンスキーを真似て踊っている場面があるという『サニーサイド』(1919)を観る。私には、とてもそうは見えなかった。 この3年前の1916年。チャップリンは、アメリカ公演中のニジンスキーに会う。二人はお互い認め合っていたというが、その公演中、カール・ストラスというドイツ系米人の写真家がニジンスキーを撮影している。(他の団員をカラー撮影しているが、残念なことに、ニジンスキーのカラーは残していない)ストラスは、後にパラマウントに入社、映画の撮影技師に転じ、『チャップリンの独裁者』(1940)『ライムライト』(1950)を撮ることになる。 そして近々日本に、ニジンスキー像を作り、それを、ストラスが制作したピクトリアルレンズで撮影しようという人物が現れる予定だから、長生きはするべきではないか?しかもそれは、人を呆れさせるのが目的だとか、違うとか。さらには、只今チャップリンを制作中というのだから愉快である。

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