船越英二が亡くなった。先日、インターネットで久しぶりに『卍』と『十人の黒い女』を観たばかりである。なんともすっとぼけた男を演じていた。大映の増村安造作品の常連だが、この監督は男優に厳しく女優には甘そうだが、女がどんどん強くなっていき、それに反してグズグズになっていく男という映画が多いような気がする。その中で、いい味を見せてくれていた。陰影ある甘さがなんともいえない。 来月創刊されるフリーマガジンの表紙を乱歩でということだが、作品集も完成し、力があまってしょうがない。先方がこの作品でというのに、急遽別な画像を作り、こちらではどうでしょうか、ということで、そちらに決まる。
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