旧、単身おやじのブログ
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先日、角田光代さんのランニングに関するエッセイを読んだ記事を、アップしましたが、
久しぶりに角田光代さんの小説を読んでみたくなり、手にしたのが今回の作品
自分のルーツ、家族のルーツについて今まで考えたことのなかった主人公
満州での祖父母の出会いが、全ての始まりではありますが、あまりにも単調で淡々とした毎日が過ぎていきます。その中で、一家の歴史が紐解かれていきます。
特別な大事件があったりとか、ミステリーがあったりとか、そんなことは、この物語には無縁です。でも、夢中で読み、早く先が読みたい、先が読みたいと思いながら、ブログ更新・徘徊をする時間を惜しんで、ほぼ日曜日から一気読みしてしまいました(笑)
読み終えて、何故か?なんとも言いようのない満足感に溢れています。
人物の心の内面、裏側を描くのが得意な角田さんですが、それとはまた一風変わった本作品。
読み応え充分でした。