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眠れる森の美女


こんにちは!!!


今回は1959年アメリカ公開の「眠れる森の美女」の感想回です!




「眠れる森の美女」はディズニー長編アニメーションの16作品目


白雪姫」「シンデレラ」についでディズニーが制作した3作品目のプリンセス映画です。


主人公オーロラ姫の登場時間が極端に短いことも有名ですよね!


ディズニー作品といえば?の質問ではこの作品を上げる人も多いのではないでしょうか。


原作は同名の童話であるシャルル・ペローの『眠れる森の美女』であり、ウォルト・ディズニーが関わった生前最後の童話原作の作品でもあります。

この作品が公開した後、童話原作の作品は「リトル・マーメイド」まで現れることはありません。


そんなディズニー・クラシックプリンセス最終作「眠れる森の美女」の感想を語っていきます!


出演者

オーロラ姫/ブライア・ローズ:すずきまゆみ

フィリップ王子:古澤徹

マレフィセント:沢田敏子

フローラ:麻生美代子

フォーナ:京田尚子

メリーウェザー:野沢雅子

ほか


【当ブログは基本ネタバレありです!】


感想




音楽と背景美術

今作はやはり音楽背景美術が他の作品と比べて特に優れている部分だと思います。


「いつか夢で」をはじめとしたワルツ調の素晴らしい曲がいくつかありますが、元々チャイコフスキーのバレエ音楽を使用することが決まっており、音楽を担当したジョージ・ブランズによって見事に編曲されこのような楽曲が誕生したのだそう…


美術に関しては、アイヴァンド・アールが描き出した背景絵は本当に素晴らしいです。


なんというか絵画の中でローズをはじめとしたキャラクターが動いていると言いますか…


いい意味で背景絵とキャラクターのアニメーションが独立してるような感じがしてとても好きでした。


ローズが動物たちと夢で出会った王子を想ってダンスをするシーンなんかはまさにそれです!


絵画のような背景絵の中で生き生きと動くキャラクターとそれに合わせて聞こえてくる音楽


これまで白雪姫から公開されてきたディズニー作品の中で1番芸術的な作品、アートな作品がこの「眠れる森の美女」でした。


オーロラ姫とフィリップ王子

今作の主人公ローズ(オーロラ姫)とフィリップ王子なんですがものすごく影が薄く感じました。


ローズに関してなんですが、歌はとっても上手いし綺麗だし動物や自分を育てた3人のおばさんにも優しいところとか、とっても素敵な女性なんですけど、これって白雪姫やシンデレラと全く一緒ですよね


生まれたばかりで運命の魔法をかけられ、親元を離れて森の中で生活する彼女ですが、その離れて暮らしてた期間の16年間が一切見えないことが、彼女特有の個性が見つけづらくなってるような気がしました。


もし「眠れる森の美女」に他の作品同様ビデオ映画の続編が作られていたならば、この空白の16年間の出来事を描いた作品を見たかったなぁと思いました。


一方フィリップ王子について、

第一印象としてはとても好印象で、今までのプリンセス映画に登場した王子の中でも1番感情が豊かな王子であると思いました。


今まではプリンセス映画であるため、どうしても王子はチョイ役で終わりがちでしたが、今作はなんとヴィランにトドメを刺す役として大きな出番が用意されました。


しかし、

まさかのトドメを刺したのが、妖精フローラが剣にかけた魔法によってというなんとも不完全燃焼な…


せっかく剣と盾を授けて勇敢に戦ったんだし、最後は王子がカッコよくトドメを刺しても良かったんじゃ?

と若干美味しいところも取られてしまった感があるんですよねぇ


個人的にオーロラ姫フィリップ王子のキャラクターデザインは好きだし、2人の結ばれ方もとてもロマンティックで魅力的なので、少し物足りなさを感じてしまいました。


3人の妖精とマレフィセント


姫と王子ではなく物語引っ張ったのは誰なのかと言うと、フローラフォーナメリーウェザー3人の妖精とマレフィセントです。


3人の妖精は終始物語を引っ張っています。

コメディーから真面目なシーンまで一手に引き受けてるのがこの3人の妖精です。


この妖精たち、ローズ=オーロラ姫と判明する重要な手がかりを残してしまうという超大失態を起こしてしまうのですが、その超大失態も全て自分たちで解決させてしまうんです(笑)


自分たちが犯した不始末は自分たちでと言わんばかりに、混乱が起こらぬよう国中を眠らせ、王子を助け、挙げ句の果てにはドラゴンにトドメもさす。


3人の妖精が正直主人公より目立ってました(笑)


主人公より目立つ現象が敵側にも、

それがマレフィセントの存在です。


現在でもディズニーランドなどで露出が多く、人気も一二を争うヴィランでもあるマレフィセント

彼女の存在はかなり大きいです。


お城に招待されなくて生まれたばかりの赤子に死の贈り物をするところから、最後のドラゴンになって王子を追い詰めるところまで、一貫して悪


ここまで終始ヴィランムーブも逆に珍しい気がするので、ディズニーヴィラン=マレフィセントのイメージがつくのも納得です。


今回の映画のマレフィセントと後の単独作として制作された「マレフィセント」の違いを細かく比較してみるのも面白そうです!



まとめ



今作は人気作品ではありますが、改めて見ると中身のストーリーはかなり大味に感じました。


ただ、そんなストーリーを感じさせないくらい魅力的なキャラクター、絵画のような背景絵、ワルツ調の音楽といった素晴らしい要素が組み合わさって、これだけ愛されるような作品になったとも言うことができます。



話は少し逸れますが、みなさんはローズの衣装では何が好きでしたか?


作中幾つかの衣装に着替えていますが、

私は青のドレスを着たローズが1番好きです。


ぜひグッズやディズニーパークでもっと青のドレスを着たローズに会いたいものです。



最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回の更新もお楽しみに♪