
101匹わんちゃん
こんにちは!!!
今回は1961年アメリカ公開の「101匹わんちゃん」(原題:One Hundred and One Dalmatians)の感想回です!
今作「101匹わんちゃん」はディズニー長編アニメーション作品の第17作品目
原作は1956年にイギリスで発刊されたドディー・スミス著の「The Hundred and One Dalmatians」
この映画は初めて全面的にトレスマシンが導入された作品で、アニメーターが紙の上に描いた原画が、そのニュアンスのまま本編でも使われているんです。
そんなディズニー・アニメーション史においても重要な作品「101匹わんちゃん」の感想を語っていきます!!!
出演者
ポンゴ:池水通洋
パディータ:松金よね子
クルエラ・ド・ビル:平井道子
ジャスパー:熊倉一雄
ホーレス:山田康雄
ロジャー・ラドクリフ:納谷六郎
アニータ・ラドクリフ:一城みゆ希
ほか
【当ブログは基本ネタバレありです】
あらすじ
とあるアパートに住む、売れない音楽家ロジャー・ラドクリフと飼い犬であり相棒のポンゴ。
ある日ポンゴは退屈を持て余し、自分とロジャーの伴侶探しをすることに決めました。
そんな最中アパートの前を通りかかるメス犬のパディータと飼い主であるアニータに一目惚れしたポンゴはロジャーを連れて公園へ
その公園で起きたちょっとしたトラブルがきっかけでロジャーとアニータ、ポンゴとパディータは結ばれることに
やがてポンゴとパディータは15匹の子宝に恵まれますが、そこへやって来たクルエラ・ド・ビルによって事件に巻き込まれることに…
感想
今作の最大の魅力は上で話した通り、トレスマシンの導入によって完成した原画風のアニメーションです。
この技術によって実現した101匹に及ぶダルメシアンの描き分けはほんっっとにすごいです。
アニメーターが魂込めて描き上げた原画がほぼそのまま見れるんですから最高以外の言葉はないです…
これは「わんわん物語」から変わらないことですが、ディズニーのアニメーターが描く動物ってほんとに表情が豊かですよね。
人間のキャラクターと同じように喜怒哀楽が細かく描かれていますし、今作は「わんわん物語」とは違いさらに多くの動物が登場しているため、アニメーターが膨大な作業量をこなしたことも想像に難くないです。
大脱走劇
今作はクルエラ・ド・ビルの手下ジャスパーとホーレスによって攫われた15匹の子犬を取り戻すために、ポンゴとパディータが屋敷へ行き、大脱走を試みるというとてもシンプルな内容ですが、
このドタバタ感がとても面白かったです。
ヴィランたちは犬の毛皮を剥がそうとしてるわけで、けっこうおっかないことをしてるわけですが、その怖さを感じないぐらいのコメディー要素によるドタバタ感が面白かったです。
あとは子犬を探す過程もとてもユニークですよね。
犬の遠吠えを使って情報収集するといった、しっかりわんちゃんたちの間でコミュニティができている様子を見れたのも良かったです。
ロジャーとアニータの登場シーンがイマイチ少ないですが、その分このわんこvsクルエラ陣営のドタバタコメディーに全振りしているのが作品の魅力を最大まで引き出していました。
クルエラ・ド・ビル
たぶん私が生理的に受け付けないヴィランってクルエラぐらいな気がします。
これは悪口を言ってるわけではなくて、それがクルエラというキャラの造形そのものだと思うんです。
登場シーンから臭そ〜なタバコを吸って出てきますからね(笑)
あとは顔
「塔の上のラプンツェル」に登場したフリン・ライダーがアニメーターの思う″ 1番かっこいい男性″であったのならば、
クルエラはアニメーターが思う″1番関わりたくない人間″を具現化したキャラな気もしてしまいます。
カリスマ性を感じる一方で、どこか小物臭もするのが他のヴィランにはない彼女の特異な部分であるとも感じましたね。
最後の退場シーンはもうほんとにスカッとするぐらい徹底的にヴィランやっていただいて…
クルエラあっての「101匹わんちゃん」でした。
逃げる101匹のわんちゃんとそれを追いかける魅力的なヴィランが織りなす
ドタバタコメディー作品
個人的にかなり好きな作品です。
これまでのディズニー・アニメーションとは違い比較的少ない予算で作られた作品ですが、
クオリティーダウンしてるどころか、
これまでの作品にも劣らない
アニメーターが描き上げる魂の籠もったアニメーションを存分に楽しめる作品でした!
手描きのアニメーションが好きな方にはぜひ何度も見て欲しい作品です。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
次の更新もお楽しみに♪