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わんわん物語II


こんにちは!!!


今回は1955年公開「わんわん物語」の続編、

2001年公開の「わんわん物語Ⅱ」についての感想を語っていきます!



↓前作「わんわん物語」の感想はこちらから




今作の原題が「Lady and the Tramp II: Scamp's Adventure」ということで、その名の通り、トランプレディの息子スキャンプのひと夏の大冒険といった具合の作品でしょうか。


前作のラストシーンで登場したあのわんちゃんを新たな主人公に迎えて物語は進んでいきます。


出演者

スキャンプ:秋山純

エンジェル:山田まりや

バスター:山路和弘

トランプ:中尾隆聖

レディ:藤田淑子

ほか


【当ブログの感想は基本ネタバレありです!】


感想



今作はこの時期頻繁に作成されていた、

「名作映画の続編」の中ではかなりクオリティの高い作品だったと思います。


前作からの設定もしっかり引き継がれており、地続きの話として矛盾なく作られている印象です。


親になったトランプレディが見れるだけでもこの作品が作られた価値はあると思います。


特にこの作品のトランプはめちゃくちゃカッコいいパパやってるのでとても良かったです。


しかし、

物語の満足度としてはかなり微妙なところだなぁと感じました。


もちろん「わんわん物語」が大好きな方は無条件に楽しめるとは思うのですが、

結論から言うと悪くはないけど見返したくなるほど話に深みはないといった感想です。


そう思った理由をこれから話します。


  主人公 スキャンプ


今作の主人公スキャンプなんですが、かわいいんだけど生意気な感じも少々目立つのもあり、そこまで愛着は正直湧きませんでした。


野良犬になりたがってるわりには、その理由も野良の自由さが大部分を占めてる感じでしたし…


子供の頃に感じる好奇心ってやつなんですかね


結局は野良犬から飼い犬に戻る部分も、首輪もない野良犬の状態だと危険が多いからリスクが低い方を選んだ、ようにも見えなくないんですよねぇ


スキャンプとディア夫妻の息子、ジュニアとは特別な友情がありそうな雰囲気があったので、

その部分にもう少しアプローチして、それが戻るキッカケになればもう少し話に深みが出たのかな?とかとか思いました。


あとは前作の主人公トランプがカッコよすぎる

スキャンプが主人公のはずがかなり喰われちゃってます。


これは今作のヴィラン的ポジのバスターとの因縁がスキャンプよりトランプの方が圧倒的に強いのが影響してる気がします。


バスターは元々トランプの弟分のような存在だったので関係が強いのは当たり前なんですが、それにしてもスキャンプとの関わりがイマイチ薄いと感じました。


ただ、「スキャンプの冒険」という題名から考えると、お父さんの偉大さを知ることができたし、野良犬は自由な反面厳しい世界であることも知ることができたし、


何よりガールフレンドのエンジェル


と出会えたことはスキャンプにとって最大の発見であると思うので、これはこれで良かったのかもしれませんね(笑)



まとめ



色々と書いてしまいましたが、多少の物足りなさはあるものの、名作映画の続編ものとしてみれば普通に楽しめた一本でした!


前作からの続投キャラも多くいて、ジョックトラスティがしっかり子供たちの″おじさん″やってくれてたのも嬉しかったです。


前作の主人公が偉大過ぎて若干見劣る部分もありますが、オマージュシーンなど前作が好きな人も楽しめる部分があったと思います。


何かと「ディズニーの続編」というのは色々不安視されることも多いですが、今作はそういった不安はなく楽しめる一本です。



次回の記事もお楽しみに♪