大田区議会 令和8年1定一般質問(令和8年2月24日)
つばさ大田区議団すどうえいじです。災害対応と交通安全を軸に3つの質問を致します。
Ⅰ地震の揺れによる本などの落下物対策について
2025年10月地域安全学会論文集 No.47の安藤・紅谷 『地震における「家具転」由来の死者数とその傾向』によると、1996年以降の地震の揺れによる家具等を原因とする死者の特徴として①15人のうち、9人が「本の落下」が原因で亡くなっている。②30代から50代の壮年・中年層の方々も本の落下が原因で亡くなっている。③発見の遅れる独居の方々のリスクが高い。④震度5弱から5強でも本の落下が原因で亡くなっている。⑤就寝時間帯の死亡者が出ている。⑥狭小住宅の影響の可能性がある。・・・・などが判ります。
〇私も災害後の復旧活動を通して、平成30年大阪府北部地震後の大阪府茨木市・吹田市、平成30年北海道胆振東部地震後の北海道安平町・厚真町において、家屋内で本やレーザーディスク・食器、タンスの上のモノなど、家具内や家具上のモノが散乱している様子を何度も、何度も見てきました。
〇平成23年東北地方太平洋沖地震により大田区内の多くの地点で震度5強以上の強い揺れが起きました。自宅も大きく揺れ、2階の寝室にあった本棚は金具で固定していたため倒れませんでしたが、本棚から大量の本が落ちていました。重さ2.5キログラムの「理化学辞典」も落ちていました。地震で大きく揺れた15年前は、幼稚園生の娘、小学生の息子を含む家族4人が本棚のある狭い部屋で共に寝ていたため、地震が就寝時であれば大怪我、または、命を失っていた可能性もあり、振り返って考えると強い恐怖を感じます。
◎大地震の大きな揺れを想定した家具の転倒・落下・移動対策は重要で、着実に周知が進み対策も普及してきていると感じます。今後は、さらに狭小住宅・独居など大田区内でも多い住宅環境を前提に、地震の大きな揺れ発生時の「本」を含む、家具内・家具上からの落下物から身体を守る対策の周知を進めるべきと考えます。大田区の考えを伺います。
〈区側回答〉
◇阪神淡路大震災でお亡くなりになられた方々の死因の約8割が家具の転倒による圧迫や窒息でした。そのため、ご自身と大切な方の命を守るため家具転倒防止対策が重要視されるようになった。
◇その後も地震によりけがをされた方の約3~5害が家具の転倒、移動や内容物の落下によるもので、家具等転倒・移動・落下防止対策は非常に重要な地震対策である。
◇区では、「寝室には家具をなるべく配置しない」などの家具の配置、「倒れてこないよう」固定、「重量物は下に しまうなど」収納方法、整理整頓による避難路の確保やガラスの飛散防止など室内の安全確保について各種媒体 を活用し、防災週間フェアな どのイベ ントで周知啓発しています。また、防災用品のあっせんや非課税世帯で高齢の方のみの世帯などを対象とした無料取付けも実施している。
◇引き続き、区内消防署と連携し、災害時でも自宅で生活することを目標とした家具の転倒・移動・落下防止対策などご自宅の安全確保についてあらゆる機会を用いて周知していく。



