Ⅱマンション防災について
〇令和6年12月、令和7年1月と二度に渡り兵庫県に伺い、平成7年の兵庫県南部地震による阪神淡路大震災後30年間の都市部の復旧復興について学んできました。被災した多くのマンションにおいて「建物の補修・再建について」の合意形成が大きな課題でした。
●一般的に大地震発生時、マンション特有の問題は、➀上層階は揺れる。②エレベーターは閉じ込めが起こる。停電の影響を受ける。③廊下など共有部分も破損する。④立地によっては浸水被害が起こる。⑤建物内の配管や受水槽が破損すると断水したり、排水出来なくなる。 などが挙げられます。また、マンション特有の設備の防災対策は、➀水槽など設備の耐震化。②エレベーターの地震対策。③階段手すりなどの避難経路の安全対策。 ④出入口、換気口、地下の電気設備の浸水対策などが挙げられます。
●浸水被害が予想される場合、低層階居住者を高層階で受け入れ対応することなども、集合住宅ならではの対応です。
●マンションの強みは耐震性、耐火性が高く、戸建て住宅より比較的安全と言われますが、安全と言えない建物も存在致します。
●マンションの定義はあいまいで、広く集合住宅と考える事も出来ます。〇マンションの防災を考えるうえで重要なことは、マンション住人各自が、自分達の住み暮らすマンションが、浸水想定区域や土砂災害警戒区域、液状化の可能性のある地域であるかなどの立地、建物の築年数、耐震・耐水などの構造、世帯数、管理組合の有無などを よく知り・理解をして、そのうえで災害発生に備えた対策を考えるべきです。
◎マンションとは、立地や築年数、構造、階層、世帯数、管理形態など、きわめて多様であり、建物ごとに違う危険性がありますが、どの様な防災対策を進めていくのか区の考えを伺います。 では最後の質問に移ります。