長崎市から学ぶ②長崎市土木部土木防災課の方に伺う。(令和5年8月28日)
◇昭和57年7月23日(7.23)長崎大災害の教訓を活かす
〇長崎市の被害概要
●昭和57年7月23日に長崎市を襲った集中豪雨は、降り始めから25日までの3日間に573㎜を記録するという未曽有の降水量をもたらし、長崎市全体で死者行方不明者を出し、経済活動・都市機能などに甚大な被害をもたらした。また、7.23長崎大水害は、地下施設の浸水や流された自動車による緊急車両の通行障害等、都市型水害が顕著に表れた水害であったとの事。
※人的被害 現長崎市内の死者行方不明者264人(長崎県内の死者行方不明者299人)
家屋の被害 倒壊・浸水家屋27,331世帯
崖崩れ 535個所、道路崩壊1,113個所
〇7.23長崎大水害後の対応
●水害後、浦上川では川の流れをスムーズにするために川底を掘り下げる工事等を進め浸水する区域や浸水する深さは大幅に減少したが、一部の土地の低い場所では浸水が想定される場所もある。今後、7.23長崎大水害を超える降雨の可能性もあり洪水への備えが必要との事。