北海道北広島市、札幌市訪問(令和5年2月3日・節分)
●北海道日本ハムファイターズの新球場誘致し、官民連携プロジェクトとして進めてきたボールパーク構想、地域の方の案内で視察。ボールパーク内にはホテルも建ち、マンションは完売、、北広島駅周辺のホテルや住居の開発が続き、北広島市の方々も人口増加に期待しているとの事。北広島市内は小学校から大学まである。
●平成30年北海道胆振東部地震時の液状化による被災のあった北広島市大曲並木地区のの復旧状況を確認。
●札幌市では平成30年北海道胆振東部地震時の液状化後の対応と今後の対策と防災まちづくりを継続的に学んでいる。今回は清田区里塚の復旧状況を再確認。
※下記、令和4年8月24日の札幌市訪問時の説明から
◎平成30年9月6日発生の北海道胆振地方中東部を震源とする地震により、札幌市清田区里塚地区(里塚1条1丁目・2丁目)では、2.5mを超える地盤沈下と土砂の流動が起こり、街区の約140宅地のうち、106件で家屋・宅地等の被害が発生し、住民の約半数が避難。
◎大規模な被害が発生したのは昭和50年代に沢地形を盛土により宅地造成した地区で、液状化に伴う被災メカニズムは、①地震により、造成前の緩く傾斜した沢に沿って盛土された土層で、地下水位以下の層において液状化が発生しました。②液状化した土砂が帯状に流動し、盛土部の端部(法尻)で噴出。盛土部においては大規模な沈下が生じ、その下流方向では大量の土砂が堆積。
●札幌市は早期に被災メカニズムを究明し、早期に対策工事を選定し、早期に住民説明会などを行いました。被災住民の意見を聴き、被災住民の立場に立ち、地域コミュニティ再生を念頭に置き、被災住民の寄り添った対応(住宅再建・生活再建)に努めたとの事。
◎災害復興では、いち早く復旧に向けたロードマップを提示し、自らが住宅再建に取り組む状況を具体的にイメージできるよう情報発信や環境整備に努める事が重要との事。地域住民が早期に住宅再建に取り組めるよう、対策工の選定や工事内容に決定に当たっては準備期間や施工期間を含めた速さを最優先として決定したとの事。
※札幌市の対応のまとめ
①早期の原因分析、②早期の住民との情報交換、③被災住民に寄り添った対応は、大田区内で大規模自然災害発生時にも参考になることばかりと考える。
◎大田区にも、地震に揺れにより液状化が発生し家が傾いたり、地下の設備配管が破損する被害が発生する可能性のある地域がある。また、海や川に囲まれ、がけ地もあり大規模風水害が起こる可能性がある。