女川原子力発電所 東北(宮城県)の旅②

○宮城県牡鹿郡女川町と石巻市にまたがる東北電力の原子力発電所。

◎東北電力の保有する原子力発電所としては、最も早い時期に建設された発電所です。また、東京電力に電力融通を行い(特に夏)関東地方の電力需要のバックアップ機能も併せ持っています。

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◆3月11日の震災発生後、「女川原子力PRセンター」に被災者が自主的に避難してきたため、敷地内の体育館等を開放して最大約360名を収容し、食事等の提供もありました。

東京電力福島第1原発が、危機的な状況を続け住民に退避を強いた一方、より震源に近い東北電力の女川原発安全に停止し、被災した周辺住民が避難所として活用されました。

◆太平洋沿岸の2原発が明暗を分けたのは、設計時に想定した津波の違いによる立地の差。福島第1原発が想定した津波は最高約5.7m。しかし、実際にやってきた津波は高さ14mに及び、海寄りに設置したタンクやパイプの設備を押し流した上に、重要機器の非常用発電機が水没。東電は原子炉を冷却できなくなる事態に追い込まれた。 一方、宮城県沖地震など幾度も津波に見舞われた三陸海岸にある女川原発で、東北電は津波を最高9.1mと想定。海沿いに斜面を設け、海面から14.8mの高さに敷地を整備していました。