2011年度第9回(通算29回)まちカフェ夜学

日時:平成23228日(火)1930分~2100

話題提供者:栗原宏文さん(元愛媛大教授/大田区中央在住)

テーマ:「メディア・リテラシー入門~テレビ、新聞に騙されないために!~」

会場:大森まちづくりカフェ(大田区中央4-4-16

◆メディア・リテラシーについて

メディア・リテラシーとは、情報メィアを批判的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のことです。

Ⅰまず、情報には

①一つの物事(物、人物、集団、出来事など)についての捉え方は、個人あるいは集団によってそれぞれ異なります。

②その為、その物事に関する情報も、その情報の発信者(語り手や各種メディア等)がその物事についてどのような捉え方をしたかによって様々な影響を受けています。

③つまり、一時情報といえども、必ず何らかのフィルターを通ってきているものであり、全く方向性を持たない情報は無いという事です。

④また、情報を意図的に改変・誇張して発信する(情報操作)により、受信者(聞き手、読者、視聴者)の考えを一方的に誘導する事ができる。

☆今日の社会では情報への依存度度が非常に大きいそれ故、場合によって偏った、あるいは間違った情報をそのまま信じたために様々な局面で不利益を被る可能性がある。

 

Ⅱその為、受信者の側に立つ人間は、発信された情報を受ける際

①その情報は信頼できるか判断する事。

②その情報にどのような偏りがあるか

③その情報を発信した側にどのような意図・目的があるか

情報の背景を読み取り情報の取捨選択を行う能力が求められる。

 

Ⅲメディアによる洗脳教育のカラクリ

小島 茂氏(日本の姿と心編集長)の記事抜粋
◆愛媛大学教授の
栗原宏文氏著「歴史洗脳を解く」(扶桑社)は、上記の点に関して、意義深い指摘をしている。
この本は、大学で学生が歴史教育に関してどの程度洗脳されてるのかを明らかにした貴重な資料である。日本は北朝鮮を洗脳国家と非難するが、日本も同様にひどい洗脳国家であるという。
◆受講生のひとりの女子学生が、身近な洗脳を探るために、家族に靖国神社参拝問題や東京裁判について母親と弟にたずねてみた。すると驚くべきことに、母親はメディアがテレビや新聞で報道している内容とそっくりなことをまるでメディアの操り人形のように同じ調子で語りはじめた。洗脳とは、メディアなどの情報を何の疑いもなくそのまま鵜呑みし自分の考えと一体化することであるが、母親はまさに洗脳状態だったという。
◆そこで、女子学生は、靖国神社に奉られているA級戦犯は、戦勝国が敗戦国を一方的に裁き、国際法を無視した違法な裁判のなかで、A級戦犯にされ有罪となり絞首刑を受けたた人たちであり、政教分離の問題ではないと説明したところ、母親は娘が何か悪い思想に洗脳されたと思ったのだろう異端児を見るかのような眼差しを差し向け、日本人として日本が過去に犯した過ちを償わなければならないと繰り返すのみだったという。東京裁判の違法性を訴えたインドのパール判事の話をしても決して受け入れることはなく、まさに「異なる考えを感情的に排除し、受け入れようとはしない」という洗脳状態にあることを露呈した。
◆次に高校生の弟に靖国問題東京裁判について質問したところ、まったく知らなかった、名称すら知らなかったという。しかし彼女はさほど驚かなかった。彼女自身高校生のとき知らなかったからという。しかしこの脱洗脳授業を受けなかったら母親のようになっていただろうと断言する。
☆この母親と弟はわれわれのまわりに多く見かけるごくふつうの日本人である。マスメディアに洗脳され、女性天皇賛成、首相の靖国神社参拝反対などと言わされている。歴史問題に関して、多くの日本人が脱洗脳プログラムを受ける必要がありそうだ。

 

最後に

戦後教育を受けた大半の人々は、子供の頃から「平和」という仮面をかぶった「反日」の偏向ジャーナリズムに毒されています。

論理的根拠ももたないままに、靖国神社参拝問題東京裁判についてメディアがテレビや新聞で報道している内容とそっくりなことを条件反射的にこたえる、有識者・評論家が多いのが日本の現状であり、大問題です。