平成23年5月14日(土)沼部駅9時30分集合
多摩川河川敷の水辺の生き物と植物観察
主催:おおたく環境探検隊 協力:地域パートナーシップ支援センター
参加者:子ども12人(4歳~12歳)
Ⅰ多摩川(峰町小学校付近)の中の生き物観察
すくい網を使い、川岸付近の生き物を捕獲ご観察
◎捕獲した生きもの
ハゼの稚魚、テナガエビ、スジエビ、イトトンボのヤゴ、コオニヤンマのヤゴ、カゲロウの幼虫、モクズガニ、ヒラタドロムシ、ヒル、プラナリア
★その地点にすむ生物を調べることにより、川の環境の状態を私たちに教えてくれる生物を『指標生物』と言います。
水のきれいさの程度をきれいな水(水質階級I) 、少しきたない水(水質階級II) 、きたない水(水質階級III) 、大変きたない水(水質階級IV) の4階級に分け、日本全国に広く分布している生物をとりあげています。
⇒コオニヤンマ、スジエビ、ヒラタドロムシは少しきたない水(水質階級II)の指標生物、ヒルはきたない水(水質階級III)の指標生物、です。
★この付近は潮の満ち引きに左右され、真水と海水(塩水)の混じり合う汽水域であります。満潮時には海水が河口から上がってきて、下層の重い海水の上層に軽い真水が流れる構造になっています。
Ⅱ多摩川(峰町小学校付近)河川敷の植物の観察
◎発見した植物
オオイヌノフグリ、シロツメクサ、ヘビイチゴ、オニグルミ、ヌルデ、ヨモギ、野生のダイコン、ハルジオン
★オニグルミは上流から流れて来て定着したものです。
Ⅲ多摩川(峰町小学校付近)河川敷で鳥類の観察
確認できた鳥類の観察
トビ、カワウ、アオサギ、カルガモ、ハシブトガラス、
★今の時確認できる多くは留鳥と呼ばれる1年を通して確認できる鳥です。
最後に
◆このあたりの多摩川河川敷は一時期、立ち入り禁止にしたところ、川への関心が薄れ、ゴミの不法投棄などが増えました。そこで、親水域として川を開放し、近隣住民の多摩川への関心も増し、平成14年8月丸子橋付近にタマちゃん(メスのアゴヒゲアザラシ)が現れてから、多摩川への関心は全国的に高まりました。
◆峰町小学校は多摩川の中に入り環境学習をしています。ただし、川に入る事の危険性を十分教え込み、友達同士で川に入らない、ライフジャケットを付けた時だけ川に入れるという決まり事を設けて、多摩川の素晴らしさと怖さの両方を教えているとの事です。