およそ2年半かけて
やっと
読み終えた
竜馬がゆく 全八巻
司馬文体に
慣れるのに時間がかかり
読破に2年余りを費やした
物語の進行から
史実説明に逸れる
その解説が永すぎて
話がなかなか前進しない
それが 性に合わなかった
慣れてくれば面白いのだが
今までの司馬作品も
同じ理由で時間がかかった
司馬遼太郎 先生偉そうなコト言って すみません

それでも
今までの
司馬遼太郎作品の中では
一番好きなモノになった
それは
今までの司馬作品と比べて
脳裏に焼きつく場面が
鮮明だったからだ
特に
第八巻
369項
「街道は晴れていた。竜馬がゆく。」
この場面
大政奉還が成し遂げられ
新政府に向けた手続きを始めた
竜馬の晴れやかな気持ちと
晴れた空に照らされた街道を
重ね合わせた場面
実は作品の中で
竜馬が心中一点の曇りもない
唯一の場面だったと
推し測る
固く閉ざされた国を
内側から抉じ開け
ようやく自らの夢だった
大航海時代に進みゆく
新たな時代
新たな世界に跳び込む
前途洋洋の心もち
長く続く街道
それが彼の目には
遥か彼方まで水平線が続く 陽の光が降り注がれた
海洋そのものに映っていたのではないだろうか
そこを
「竜馬がゆく」のだ
司馬遼太郎は
この時の竜馬の心境と
近未来に見られたであろう竜馬の姿までをも重ね合わせ
作品中最も印象に残る場面を作り上げた
それも
たった二言で
その僅か数日後
竜馬を待ち受ける現実とのコントラストが
更に この場面を鮮明にさせているのは
言うまでもない
実は 竜馬暗殺に関するくだり
司馬遼太郎にしては 意外にあっさりしている
数えて約10項
史実だから 取りあえず加えておいた
でも できる事ならば
あの場面でこの作品は終わらせたかった・・・
それが本心だったのかもしれない
竜馬が
最も希望に満ち溢れていた瞬間を
表した言葉
それをそのまま
題名にしたのだから
竜馬乃墓
以上 勝手な解釈 ご容赦を

最後に一言
奇しくも今は竜馬ブーム
でも
その前から読み始めていた事だけは
強調しておきたい!
そもそも
ブームって
何なんだ・・・?
敬具




