北関東の竜巻、10分間に3個同時発生 気象庁、「福島」も断定
気象庁は11日、北関東に大きな被害をもたらした6日の竜巻が、午後0
時半からの約10分間で3個ほぼ同時に発生し、それぞれの被害域は長さ
約17~31キロ、幅約500~650メートルに及んだとする中間報告を発表
した。栃木県真岡市を襲った竜巻の被害距離約31キロは観測史上2番目
だった。寒気の流入で3個の竜巻が同時に発生した例は珍しく、発生過程
などの調査を進める。
6日に福島県で観測した突風も竜巻と断定。茨城県つくば市の竜巻は通
常よりも持続時間の長い巨大な積乱雲「スーパーセル」から発生していた
ことを確認し、北関東の残る2個もスーパーセル型とみている。
気象庁が当時の気象状況を解析した結果、つくば市の上空と地表の温
度差は約45度で、5日から大気の状態は不安定だった。6日正午ごろ、幅
50キロの湿った空気の塊が南風で東京湾から関東平野に流入。午後1時
ごろのつくば市の湿度は前日(29%)と比べ、約2倍の61%となり、大量
の水蒸気が供給されて積乱雲が発達しやすい状況となった。
この日は上空と地表の風向が異なったことから、通常ぶつかり合って相殺される積乱雲内の上昇気流と下降気流の位置がずれて雲が巨大化、スーパーセルにまで発達した。
地表付近で発生した空気の渦が上昇気流で持ち上げられ、スーパーセ
ル内で小さな低気圧「メソサイクロン」となり、上昇気流をさらに強めた。
気象研究所(つくば市)のドップラーレーダーの観測から、つくば市の竜
巻は約17キロを18分で移動しており、この竜巻は時速約60キロで移動し
たと断定した。
今回の気象状況や発生場所の西側に山地がある点などが、平成18年
に9人の犠牲者を出した北海道佐呂間町の竜巻と共通しているとの見方
も示した。
今後も注意が必要だな・・・