大江健三郎流れで昨日から「懐かしい年への手紙」(講談社文芸文庫)を読み直しており、今日は読了本ありませんです。なんでズルします(笑)。

百円本々 hyakuenbonbon さんの日記を読んでいたら、原マスミさんの名前を発見。「はっ」とネタを思いつきました。高山なおみさんです。


みーちゃんこと高山さんがシェフを務めていた東京・吉祥寺の「諸国空想料理KuuKuu」で、かつて高山さんのお料理を食べながら原さんの歌と演奏を楽しむというライブがありました。周囲のニンゲンは「原さんのディナーショー」と呼んでいた模様です。確かに夜だったんで、ディナーではあります。タキシードやドレスを着てる人は、ひとりとしていませんでしたが☆


初めて読んだ高山さんの本は、「諸国空想料理店」(ハードカバーは筑摩書房刊、現在はちくま文庫に)。少しだけご本人を存じ上げていたので(一方的に!)、「こんにちは」とご挨拶するような気分で読み始めたんですが、あっという間に文字の世界に自分が引き込まれていることに気づき、驚きましたで。


うっまいなぁ、この人。文章書くの本業じゃないのに、うま杉。プロの端くれのわしは、わが身を振り返って悲しくさえなったとさ(笑)。表現しがたく思えるビミョー事柄を、鮮やかに切り取ってすぱっと言葉にしているんだな~。


現在、第6巻まで刊行されている「日々ごはん」シリーズは、ゆるめの筆致で書かれた高山さんの日記。疲れた時は、すぐ横になってひと眠り。迫る締め切りに呻吟したり、空模様を見極めながら、洗濯機を回したり…。読んでいると、とってもだらしのないワタシの生活でも「これでもいいのだ」と肯定的な気分になるような。


「前を向け、先に進め」という感じの力みはないけれど、疲れをいつの間にか忘れさせるような、明るさと励ましに満ちています。筆致はゆるいものの、表現は鮮やかなことも付け加えたいと思うです。一番、気に入っているのは、お天気に関する書き方ですわ。


 四月一日(火) 晴れ、杏の花は終わり p46

 四月二日(水) ひそひそ雨 p47

 四月三日(木) 晴れ、桜が満開だが夕方から冷え込む p49


美しいです。お料理のレシピも付いているので、メニューに困った時のお助け本としても使えます。引用はすべて、高山なおみ「日々ごはん 3」アノニマ・スタジオより